「「働き方」の教科書:「無敵の50代」になるための仕事と人生の基本」出口治明

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「働き方」の教科書:「無敵の50代」になるための仕事と人生の基本

【私の評価】★★★★★(93点)


■日本生命で国際業務部長などを歴任し、
 ライフネット生命保険を創業した
 出口さんの一冊です。


 出口さんは50代は無敵だという。
 仕事のやり方もわかるし
 業界の裏表もわかっている。


 ちょっと体力が足りないだけで、
 そこら辺の何も知らない若者に
 簡単に負けるはずはないのです。


・若者に、本格的な仕事の訓練も何も受けていない段階で、自己実現できる職場や仕事が見つけられるはずがないのです。ご縁を大切にして、今いる場所でとにかく試行錯誤しながら、一生をかけて自己実現できる職場や仕事を見つけていく。そういう「ゆるい」考えでいいのではないでしょうか(p96)


■50代は人生の折返し地点ですから、
 出口さんは次の世代のために
 「遺書を書け」「起業もよい」と
 主張しています。


 遺書とは仕事の本質を書いた書籍であり、
 自分が仕事の中で学んだことを
 次世代に残すのです。
 実際に出口さんは
 「生命保険入門」を書いています。


 起業については、
 自分がよく知った分野で起業すれば、
 何もわからない経験もない若者より
 よっぽど成功する確率が高いのではないか、
 ということです。
 実際に出口さんはライフネット生命を
 創業しました。


・遺書を残すときは、仕事の本質の部分を次の世代に伝えるようにすべきです。僕の場合で言うと、生命保険とは何か、誰がどのようにして始めたのか、生命保険の本質は何かといったことです(p172)


■出口さんは人生の悩みに対し、
 ばっさりと答えを出しています。


 人間関係で悩むのは、
 仕事が人生のすべてだと思うから。


 チャンスはそうやって来ない。
 だから迷ったら行く。


 チャレンジはだいたい失敗する。
 だからめげる必要はない。


 出口さんは本質的に優秀な方であり、
 自分の人生で自分の考えの正しさを
 実証しているのだと思いました。


 出口さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・そもそも、チャンスを手に入れたからといって、やりたいことをやり遂げることができる人は100人中1人ぐらいしかいないことを知っておくべきです・・それさえ知っていれば仮に失敗したとしてもショックを受けることはありません(p46)


・旅に出たときは「迷ったら行く」「迷ったら買う」というマイルールをつくりました(p18)


・僕が「悔いなし、遺産なし」という考え方を選んだ理由は、人生が楽しいかどうかの判断基準は、「喜怒哀楽の総量」にあると思っているからです(p24)


・人生を無駄にする3つの行動・・・「済んだことに愚痴を言う」「人を羨ましいと思う」「人によく思われたいと思う」(p45)


・人間は、ほかの動物と同じように、次世代のためにこそ生きるべきだと思います・・昔の優秀な王様は、若い世代に投資をしているのです(p50)


・大手生保が嫌がる製造原価を公開したことで、嫌がらせを受けませんでしたか・・・池に石を投げ入れれば、必ず波紋が生じます。石を投げ入れておいて、波紋が起こるのを恐れるのは筋違いというものです・・・波紋が起こるのが嫌なら、石を投げ入れなければいいのです(p58)


・うつ病になったり仕事にやる気が起きなくなったりする原因は、人間関係がうまくいかない場合が大半です。「仕事が人生のすべて」だと錯覚しているから、人間関係に悩むのです(p71)


・人生の三割でどうでもいいことであれば、多少上司に嫌われても、少しぐらい人間関係が壊れても、自分の腑に落ちたことだけを堂々と主張し行動すれば、それでいいと割り切ることができます。自分の人生のメインは7割にある。家族がいて、友だちもいるのだから自分に正直であればいい(p83)


・「人はみな変な人間で、まともな人はいない」・・「人はみんななまけものである」僕は、これこそがリアリティだと考えています。このことを理解しておかないと、いつかパワハラをしてしまうかもしれません(p134)


・変な人間であり、それほどまともでも立派でもない、なまけものの部下。それでも彼らを働かせるのが上司の役割です(p135)


・暇になるとろくなことを考えません。せいぜい上司の悪口を言うか、仕事をしないで遊ぶのが関の山です。すべてのメンバーが相対的に幸福になるためには、勤務時間中に余計なことを考える暇がない程度の仕事量があることがいちばんです。その加減を見極め、うまく差配するのが上司の役割なのです(p137)


・特攻隊を組織したのは、確か日本と連合王国(UK)だけです。日本は大学生などの若者を指名しましたが、連合王国は犯罪者で特攻隊を構成したといいます・・たとえば泥棒の名人は忍び込むのが得意なので、ノルウェーにあるナチの拠点に忍び込んで施設を爆破したいから、どうか助けてくれと請願したのです。どちらがより効果的で賢い方法かは明らかでしょう(p177)


・連合王国(UK)では、野山に出て、ひたすら下半身を鍛えるといいます。人間は二足歩行の動物なので裸足で土を踏むべきだ、それが健全な心身の成長につながるという考え方です(p76)


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■目次

序章 人生は「悔いなし、遺産なし」
第1章 人間と人生をどう考えるか
第2章 仕事と人生の関係
第3章 二〇代の人に伝えたいこと
第4章 三〇代、四〇代のうちにやっておくべきこと
第5章 五〇代になったら何をするか
第6章 あなたが生きるこれから三〇年の世界
終章 世界経営計画のサブシステムを生きる



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