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「職場の理不尽に怒らずおだやかに働く技術」横山 信治

2016/09/27公開 更新
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職場の理不尽に怒らず おだやかに働く技術


【私の評価】★★★★☆(89点)


要約と感想レビュー

 成績優秀な営業マンでありながら、上司と喧嘩して、左遷、退職してしまった著者が教えるアンガーマネジメント(怒りへの対処法)です。


 著者は、営業キャンペーンでナンバーワンの実績を上げ、課長との対話に臨みました。お褒めの言葉を期待していると、課長からの第一声は、「お前、いい気になるな・・」でした。カチンときた著者は、「いいですね、課長は。何もぜずに、言いたいこと言えばいいんだから」と言ってしまったのです。その結果、3か月後に著者は一番行きたくない部署へ異動となってしまいました。


怒りは、期待を裏切られた時に起こります(p29)


 著者は、怒りを否定しているわけではありません。真剣だからこそ、理想を高く持っているからこそ、怒りの感情が出てくるのです。ただ、怒りの感情を出すことによって、上司との関係が壊れてしまっては、評価が下がってしまいます。それでは本末転倒でしょう。この大きな怒りの感情を仕事で成果を上げるための導火線として使うことができれば、結果は違ってきます。


 著者からの助言は、怒りを相手にぶつけるのではなく、仕事のパワーに換えることです。怒りのエネルギーを自分がやるべき目的に集中させ、怒りの感情は自分を成長させるための試練だと置き換えるのです。


・怒りのパワーをエネルギーにする(p9)


 著者は当時を振り返って、自分はなぜ怒っていたのか考えました。それは「自分のことを評価してほしい」という欲求の現れだったのです。見方を変えれば、もし自分に自信があれば、怒る必要はなかったのです。イライラの底辺に、「私のことを軽く見ているのでは」という疑いだったり、「私のことを理解してくれない」という不安の感情があったのです。


 だから著者は、「怒り」が出てきたら、しばらく受け流すようにしているという。できれば、相手にあらかじめ、「自分が期待すること」を公表しておくことも効果的です。左遷されても、ただでは起きないのです。横山さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・長引く怒りは、その体験から得た「プラス面」を紙に書き出してみよう・・マイナスの体験がプラスの体験に変化する(p78)


・自分にとって重要度が高いもの、大切にしているものが冒された場合だけ、我慢せずにハッキリ自分の考え方や生き方を伝えるべきです(p99)


職場の理不尽に怒らず おだやかに働く技術
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横山 信治
秀和システム
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【私の評価】★★★★☆(89点)


目次

第1章 腹が立ったら、最初にやる10の習慣
第2章 怒りをコントロールする10の技術
第3章 職場でイライラしない8つの技術
第4章 怒りを仕事に活かす7つの技術
第5章 どうしても我慢できない怒りを静める7つのトレーニング



著者経歴

 横山信治(よこやま のぶはる)・・・1982年、日本信販株式会社(現三菱UFJニコス)入社。営業成績全国最下位のダメ営業マンから、全国No.1営業へ。2001年、ソフトバンクファイナンスに転職し、日本初のモーゲージバンク(証券化を資金調達手段とした住宅ローン貸出専門の金融機関)SBIモーゲージ株式会社設立に参画。当初4人の会社を従業員250名、店舗数191の上場会社へ成長させる。その後、東証一部上場の金融グループの役員・社長を経て、2014年4月独立。現在、東京・大阪で毎月1回「横山塾」を開催中。


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