「ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?」石田 章洋 横山 信治
2015/05/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
■東北弁の落語「東方落語」を聞いて、
"落語って深いかも"と感じて
手にした一冊です。
落語には、愉快な日常会話と
面白い下げ(オチ)がある。
落語を学ぶと、
人付き合いが良くなるんじゃないか?
と思ったのです。
その予想は、正しかった。
・落語を聴いていると、確実に「話し上手」と呼ばれるようになりますし、文章力や世渡り力も自然と身につくのです(p7)
■この本の大事なところは、
著者のお二人が
落語家からビジネスマンに転身して
成功されているということでしょう。
そして、その成功には、
落語家時代の経験が役立っている。
それは、落語の世界と
ビジネスが似ているからです。
落語の世界は上下関係が厳しく、
成功するかどうかは
その人しだい。
落語家という職業は、
実力と人間力が勝負の
冷酷な世界なのです。
・落語家を成長させるのは、稽古と工夫と研究。ビジネスパーソンも原理は同じ(p151)
■結局、成功への道は、
地道に実力をつけること。
師匠に好かれること。
自分にできることを
最大限やること。
そして、
うまくいったときこそ、
感謝と謙虚。
成功に近道はないのだと
感じました。
みなさんも私と一緒に
落語を聞きませんか。
石田さん、横山さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・落語に学ぶ!人間関係が良くなるコツ
その1 理不尽に耐え、上司に可愛がられる・・
その2 いい上司は、部下への愛と・・(p101)
・落語とは「人間の業の肯定」であり、肯定するがゆえに「多様性を包摂する」もの。落語をよく聴く人は、だからこそすぐにキレたり、他人を責めたりしません(p59)
・面倒なことを避けてばかりいると、将来必ずそのツケが回ってきます。「急がば回れ」ではありませんが、地道な努力は、やがて実を結びます(p156)
・鶴瓶さんは20代の頃から、「相手の期待以上の仕事」をしていました(p200)
・私がお勧めしたいのは、「人気がある芸人を集めた落語会」です・・そういう人が数人集まった落語会は、まずハズレがありません(p236)
・当時の自分に忠告するとすれば、「もっと謙虚になりなさい」そして、「応援していただいた多くの方に感謝しなさい」(p160)
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【私の評価】★★★★★(92点)
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目次
はじめに なぜ「世界のエリート」に学んでもうまくいかないのか?
第1章 なぜ、落語好きにエリートが多いのか?
第2章 ビジネスパーソンの悩みNO.1"人間関係"の悩みは落語に聞け!
第3章 落語に学ぶ"伝え方"メソッド
第4章 落語が教えてくれた"成長""成功"のルール
第5章 落語家の生き様に学ぶ"覚悟"の磨き方
おわりに 落語が教えてくれたこと
巻末資料 ビジネスパーソンのための落語入門ガイド
著者経歴
横山信治(よこやま のぶはる)・・・1982年、日本信販株式会社(現三菱UFJニコス)入社。営業成績全国最下位のダメ営業マンから、全国No.1営業へ。2001年、ソフトバンクファイナンスに転職し、日本初のモーゲージバンク(証券化を資金調達手段とした住宅ローン貸出専門の金融機関)SBIモーゲージ株式会社設立に参画。当初4人の会社を従業員250名、店舗数191の上場会社へ成長させる。その後、東証一部上場の金融グループの役員・社長を経て、2014年4月独立。現在、東京・大阪で毎月1回「横山塾」を開催中。
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