人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「そうだったのか! 朝鮮半島」池上 彰

2016/07/11公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

そうだったのか! 朝鮮半島 (そうだったのか! シリーズ)


【私の評価】★★★★☆(82点)


要約と感想レビュー

朝鮮半島の歴史は裏切りの歴史

朝鮮半島の歴史を見ると、暗殺、裏切り、汚職・・憎しみの地であることがわかります。日本人はここまで非情になれず、騙され、裏切られるのがぜいぜいでしょう。


例えば、朴正煕は、クーデターが成功した翌月に、クーデター当時の陸軍参謀総長や空挺部隊を率いた大佐などを反革命の容疑で逮捕しています。自分に権力を集中させるために、有力者を排除したのです。


・呂は・・1947年7月に暗殺されてしまいます・・呂は日本統治下の朝鮮半島に留まって独立運動をしていたからです。そこが、ソ連によって連れて来られた金日成や、アメリカによって送り届けられた李承晩と異なるところです(p12)


朝鮮半島の歴史は暗殺の歴史

驚くべきことは、暗殺が非常に多いということです。1909年に韓国統監府初代統監だった伊藤博文韓国人に射殺されています。1979年には、朴正煕大統領と金載圭部長、車智澈警護室長が中央情報部の別館で宴会を開いていたところ、金載圭部長が朴正煕大統領を射殺しています。


また、1956年の大統領選挙では李承晩大統領が当選しますが、副大統領となった野党・民主党の張勉は、9月に拳銃で狙撃されます。李承晩大統領退陣後、この事件の黒幕として、当時の内務長官と治安局長が有罪判決を受けます。


よく考えれば、ロシアやイスラエルなど諜報機関が暗殺をするのはよくある話です。暗殺に違和感を持つということは、日本がいかに平和であるか、または平和ボケをしているということなのかもしれません。


・1973年の金大中事件に続き、翌74年には、・・在日韓国人の男が、大阪府警の警察官の拳銃を盗んで韓国に渡り、朴正煕大統領を暗殺しようとしたのです。銃弾は大統領を逸れ、近くにいた夫人の陸英修に当たり、夫人は死亡しました(p106)


朝鮮半島には深入しないほうがいい

日本人から見れば、朝鮮人は考えられない行動をします。例えば、1999年に週刊誌「ハンギョレ21」が1966年に韓国軍部隊がベトナム中部地域で計1200人の住民を虐殺したと告発したときには、2400人の退役軍人たちがハンギョレ新聞社を襲撃し、社屋を破壊し、社員十数人を負傷させています。悪が勝つのが、朝鮮なのです。


歴史を見れば、こうした土地を日本国に併合し、日本と同じように発展させようとしたことは非現実的であったと言えるのでしょう。幸い日本と朝鮮半島との間には、海峡があります。あまり深入りしないほうが良いのかもしれませんね。池上さん、良い本をありがとうございました。



この本で私が共感した名言

・「李承晩ライン」・・このラインの韓国側には竹島が入っていました・・韓国に抑留された日本人は3929人。拿捕された日本の漁船は328隻、死傷者は44名に上がりました。(p61)


・金正恩の母親は高英姫です。彼女は大阪出身の在日朝鮮人でした(p169)


・トルーマン大統領は、マッカーサーを解任する・・日本人は、戦争の最中に司令官を解任するという大統領の決断に驚いた。「英雄」とされていた将軍でも、大統領はクビにすることができる。日本人は、文民統制の意味を知ったのである(p50)


そうだったのか! 朝鮮半島 (そうだったのか! シリーズ)
池上 彰
ホーム社
売り上げランキング: 69,517


【私の評価】★★★★☆(82点)


目次

「朝鮮人民共和国」と信託統治
「自ら独立を勝ち取った」という物語 大韓民国の成立
「抗日パルチザンが建国」という神話 北朝鮮の成立
同じ民族の殺し合いという悲劇 朝鮮戦争
独裁政権による支配 李承晩政権
金日成の権力掌握と社会主義化
日韓条約が結ばれた 韓国の発展始まる
主体思想による特異な国家に
韓国、民主化への苦闘 朴正煕の暗殺と光州事件
北朝鮮、日本人の拉致実行
死刑囚から大統領へ 韓国の民主化
核開発に進む孤立国家 金日成から金正日へ
金融危機と国際化 金大中大統領で日韓関係改善
金王朝は続く 金正日から金正恩へ
困ったら「反日」カード 韓国の宿痾



著者経歴

池上 彰(いけがみ あきら)・・・1950年、長野県生まれ。慶応義塾大学卒業後、NHKに記者として入局。事件、事故、災害、消費者問題、教育問題等を取材。2005年に独立。名城大学教授、東京工業大学特命教授。


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!


この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ第3位
にほんブログ村

blogranking.png
人気ブログランキングへ

<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本


コメントする


同じカテゴリーの書籍: