「戦わない生き方」横山 信治
2014/12/01公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
著者のアドバイスは、敵を作らない人が成功するということ。特に若い人は自分の優秀さを示すために、相手を攻撃することがあります。
その戦いには勝てるかもしれませんが、長期的に勝ち続けることはできないということです。なぜなら攻撃相手が、敵になるからです。その場では勝ったとしても、いつか仕返しされるのです。
・「これは間違っている!」と糾弾せず、「これは私の考えている結果と違うのですが、なぜそうなったか教えてもらえますか」(p60)
だから頭のいい人は、戦わないのです。
著者は若い頃、営業トップの成績を出しながら、上司との関係が悪化し左遷されました。著者は上司を無視し、圧倒的な成績を出し、単独プレーを続けていたのです。
結果として、チームの和を乱す人ということで、上司から仕返しされてしまったわけです。
・なぜ、上司と戦ったのか、今ではハッキリわかります。認めてほしかったのです。きみは仕事ができると言ってほしかったのです(p35)
著者は、口のつかい方に十分配慮すべきとしています。人は簡単に傷つきます。誤解することもあります。
ただ、誠意を持って対応しても反発する人は出てくるでしょう。そこは、相手に媚びるのではなく、距離を置くか、できれば相手の成功を祈ってほしいと著者はいいます。
相手の成功を祈るのですね。深い一冊だと思いました。横山さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・例えば、ある仕事をチームで進めているときに、要領が悪い同僚がいればイライラします・・・それは謙虚になるように知らせてくれるシグナルだと思いましょう。・・・自分のできることを精一杯やるのみです。(p159)
・すべての人に好かれようとしなくてもいいですが、自分はなるべく相手のいい面を探して好きになるように努力する。それが戦わない生き方です(p56)
・バカになれる人は、会議でもヒントは出しますが、最終アイディアは部下からのものを採用します(p78)
・質問する行為は、教えを乞うことですので相手は自己重要感があがります(p86)
・あなたを嫌う人は必ず出てきます。すべての人から好かれようと考えないほうがいいです・・・人の感情はコントロールできません(p53)
・成功者は、不必要なおしゃべりを控えています。言葉には強い力があり、たやすく人を傷つける力があることを知っているからです(p210)
・10年真剣に修行をすれば自分の強さがわかる。さらに10年真剣に修行をすれば相手の強さがわかる。さらに10年修行をすれば自分の弱さがわかる(p30)
【私の評価】★★★★★(94点)
目次
1章 「戦い」とは―私が戦い続けてきた結果
2章 戦わないための準備―アプローチを変える方法
3章 与える生き方―与えることの意味と実践
4章 それでも戦いはある―相手はまだ気づいていない
5章 「戦わない」生き方―究極の成功法則
著者経歴
横山信治(よこやま のぶはる)・・・1982年、日本信販株式会社(現三菱UFJニコス)入社。営業成績全国最下位のダメ営業マンから、全国No.1営業へ。2001年、ソフトバンクファイナンスに転職し、日本初のモーゲージバンク(証券化を資金調達手段とした住宅ローン貸出専門の金融機関)SBIモーゲージ株式会社設立に参画。当初4人の会社を従業員250名、店舗数191の上場会社へ成長させる。その後、東証一部上場の金融グループの役員・社長を経て、2014年4月独立。現在、東京・大阪で毎月1回「横山塾」を開催中。
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