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「ハーバード白熱日本史教室」北川 智子

2013/04/03公開 更新
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ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)


【私の評価】★★★★★(91点)


要約と感想レビュー

■ハーバード大学で教鞭をとり、
 2012年フェイバリット・プロフェッサー。


 2009、2010、2011年連続で
 ティーチング・アワード受賞。


 最初14人のクラスが、
 人気を呼び250人までに増えるという
 まさしく白熱教室を教える北川さんの一冊です。


 ハーバードの学生を引き付ける
 授業の秘訣は何なのでしょうか。


・東アジア学を専攻する学生は実に少なく、副専攻の学生を含めてやっと二桁になるくらいである・・・履修者が1人とか2人とか5人とか・・(p36)


■まず、彼女の授業のタイトルは、
 「Lady Samurai」と「KYOTO」。


 「Lady Samurai」は、戦後時代の
 女性に視点をあてた授業。


 「KYOTO」は、1542年から1642年の京都を
 調べていくというクラス。


 おやっ、と思わせるテーマですが、
 著者自身が面白そうと思ったことを
 テーマにしているとのこと。


・「KYOTO」のクラスでは、1542年から1642年の100年間に限定するという方法をとります。・・・京都が劇的な変貌を遂げる時期なので面白いのです(p146)


■授業では、音楽を流したり、
 絵を描かせたり、盆踊りをしたり。


 いかに学生を飽きさせないか。
 いかに学生のパソコンを閉じさせるか。
 そこに注力していると感じました。


 学生は、授業中も無線でネットにつながるので、
 授業はyoutubeやfacebookのチャットとの
 戦いでもあるのです。


・学生が飽きる前に、いろいろな音を繰り出すのです・・・元寇の話をしなくてはならなくなった時には、モンゴルの民謡・・結婚の話題の時にはウェディング・ソングを・・(p113)


■英語で日本史を教え、ピアノを弾き、
 フランス語、中国語もOK。


 こんな才女が日本にいるんですね。
 驚きました。


 北川さん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・「Lady Samurai」のクラスは・・・毎週水曜日の午後に集まるまでに、全員が1冊の本を読み、その本のレビューを書いてくる宿題つきのクラスだった(p39)


・アメリカの大学では、学期末に学生による先生の評価を実施することが一般的です。・・・ハーバード大学ではキューの結果を数年にわたり全面的にウェブ上に公開しています(p94)


・真っ白な紙を配っておいて、授業で「お絵描き」を指示する・・・京都の二条城や大阪城の写真を見せると、次に「お城を描いてみて」(p116)


・ステージの真ん中を区切って、正解と思うなら右側へ、間違っていると思うならば左へと移動する○×ゲームをしてチャンピオンを決めたり、全員でダンスを踊ってみたり・・(p118)


・「次はグループ・プレゼンです」と発表すると、パニックが起こります。学生はたいてい、プレゼンとは自分で組み立て、自分がしゃべりまくり、自分がどれだけアタマが良いかを誇示する場であると考えているからです(p151)


▼引用は下記の書籍からです。
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北川 智子
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【私の評価】★★★★★(91点)


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目次

第1章 ハーバードの先生になるまで
第2章 ハーバード大学の日本史講義1-LADY SAMURAI
第3章 先生の通知表
第4章 ハーバード大学の日本史講義2-KYOTO
第5章 3年目の春


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「ハーバード流宴会術」児玉 教仁
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