「四十歳からでは遅すぎる―野心家のための方法論」邱 永漢
2012/02/12公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
20年前の一冊です。「四十歳からでは遅すぎる」とは、独立するには四十歳では遅すぎるということ。
勝負をするなら、失敗してもやり直しのきく、二十五~三十五歳くらいとなるのでしょう。
・学校教育がまた個性のない大量生産だから、どれも似たような半製品といったところであろうか。したがって次の二十年が人格形成に大切な時期で、二十歳から四十歳までで人生の勝負が決まるといってよい(p24)
独立するのなら、何が儲かるのか、自分の興味のあるものは、資金はどうするのか、悩みは尽きないでしょう。
人それぞれの選択があると思いますが、
・儲かる業界がある、
・大都会が有利、
・個人なら資金のかからないもの、
等の基本は変わらないのではないでしょうか。
・仕事をはじめるなら人口の多い大都会(p162)
基本的にサラリーマンでは大金持ちにはなれません。勝負するなら四十歳まで。サラリーマンでも、張りのある人生は送れますが、本当の緊張感は独立にあるのでしょうね。
邱さん、よい本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「元手ができてから独立」は「億万長者になってから慈善事業」と同じ(p123)
・商売の成功はその人の器量だけでなく業種により左右される(p132)
・人を使う立場にならないと自分でメシを食う要領は覚えない(p46)
・新しい仕事に乗り出して成功をおさめたいと思ったら、見ず知らずの土地に行くに限る・・・係累のない環境なら、第三者的な目で物を見ることができるし、困難に立ち向かい、不安を克服するために、人一倍努力をすることにもなるからである(p166)
・私は銀行から信用される秘訣として次の三つをあげている(一)嘘をつかないこと。(二)期日を間違えないこと。(三)質素な生活をすること。(p104)
・私がどうして約束した仕事を必ず約束した期日に間に合わせるかというと、人に約束したことは約束手形を振り出したようなものだと思っているから(p101)
・もしその人が失敗して会社を辞めれば、自分も一緒に会社を辞める。そのくらいの覚悟で駒を進めるやり方があってもよいのである。もし幸いにして、それだけ心酔のできる先輩がいれば、それはそれで張り合いのある人生といってよいであろう(p54)
・育ちの悪さとは、人とどうつき合うか、人に教えを乞うとはどういうことかを全く教わらずに育った子どものことである(p19)
▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
著者経歴
邱 永漢(きゅう えいかん)・・・実業家。1924年生まれ。東京大学経済学部卒業。台湾より香港へ亡命し、直木賞受賞作家となる。その後、株の神様、お金の神様といわれながら、事業活動を行い、現在も年間120回飛行機に乗って、東京、台北、上海を飛び回る。著作は約400冊にのぼる。
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