「禅と陽明学(上)」安岡 正篤
2011/10/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
■この上巻では、禅、仏教、
儒教、老荘思想を学びます。
はっきりいって、
読むのに一週間かかりましたが、
まったく手に負えないという感じです。
はじめて「7つの習慣」を読んだときのように
良い本とはわかるのですが、
中国やインドまでいってしまうと
どうもよくわからないのです。
・道に生きる。道に遊ぶ。・・・根本は道であり、天である。・・・常に天然自然というものを大観しながら、そのうちに自己を浸して、そこから常に新しい自分を見出してくる。打ち立ててゆく。ということは常に私心を去って、大いなる真の境地に入ってゆく。(p241)
■唯一、東洋文化のところでは、
道を究める。
真理を知る。
身近なところから始める。
繰り返し学ぶ。
など、なんとか
こうやって古典から学ぶのか、
という感覚をもてました。
・木鷄・・・人間というものは少し出来てくると確かに人を小馬鹿にしますね(p172)
■かなり苦労しましたが、
第二巻に挑戦です。
まだまだ学ぶところはありますね。
修練です。
安岡さん
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・人間というものは権力を握るまではみな、たいへんな努力をする。ところが苦心惨憺して権力を握るとたいていだめになる。これも歴史の共通の現象です(p97)
・人類幸福のために、世界の平和のためにやるのだ、・・盛んだけれども、これは事実において空虚であります・・・直接人間の接触面から始めなければならない・・・家族である、親族である、朋友である、隣人である。(p147)
・アメリカ・・・近視眼的・便宜主義・・・化学肥料をどんどん使う。虫が発生したら、殺虫剤、農薬を使ってこれを絶滅する・・・土地はどんどん荒れてしまい、農薬のために生き物はどんどん死んでしまう。作物は痛めつけられる・・・「道を忘れて器に走った」結果です(p230)
・日本は昔から君民一体である。主権は日本民族にある。日本の主権は日本人にある。その日本人を天皇が代表するといえば、主権は天皇にあるといっても、人民にあるといっても、同じことなんです(p231)
・学問求道というものは、常に反芻する必要がある。繰り返し繰り返し反芻することが大事であります。・・・それと同時に、頭をよく働かせる。頭というよりむしろ心を働かすということ(p245)
・謀叛・・・だいたい引っくり返そうと考えるなら、必ず野心家で少し頭の足りない、しかし虚栄心の強い、そして柄にない一種の力を持っている奴を探すに限る。・・・馬鹿者だから使えるのであって、頭のいい奴は使い物にならないわけです(p127)
▼引用は下記の書籍からです。
プレジデント社
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【私の評価】★★★★☆(84点)
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