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「人間学のすすめ」安岡 正篤

2009/11/18公開 更新
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人間学のすすめ

【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■東洋哲学の巨人、安岡先生の一冊です。


 先生の本は、とっつきにくいのが難点ですが、
 一応読んでおいたほうが良いでしょう。


■本書の主旨は、
 胆のすわった人物にならなければならない、
 というものです。


 では人物とはどういう人なのか。


■この本には、はっきりと書いてありませんが、
 まず、自分がすべての原因であると
 理解していなくてはならぬ。


・君子は必ず自ら反る・・・
 石に躓いたとします。
 その時にはっとして、
 自分が迂闊だったと気がつけば、
 その人は正しい。
 ところがたいていは・・・(p132)


 そしてまた、自分の原則を持っている、
 つまり、けっして譲らない原則を
 持っている人であるようです。


・為さざる有るなり・・・
 人間いかなる誘惑を受けても、
 いかなる迫害を受けても、
 最後に一つ為さざるところが
 なければならぬという。(p177)


■固い、固すぎる本ですが、
 いいことを言っています。


 しかし、人物にはどうすれば
 なれるのでしょうか。

 
 それは自分で探さなくてはならないようです。
 本の評価は★2つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・自分というものが一体どういう人間であり、
 どういう値打ちがあり、どういう意義があるか、
 ということを考えねばならぬ(p111)


・現在は無限の過去の蓄積によって得るものであって、
 これに根ざさなければ未来というものはない(p109)


▼引用は、この本からです。
人間学のすすめ
安岡 正篤
福村出版
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)



■著者経歴・・・安岡 正篤(やすおか まさひろ)

 1893年生まれ。
 東洋経済哲学、人物学の権威。
 政財界リーダーの啓発、教化に努める。


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