「勝海舟の人生訓」童門 冬二
2011/02/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
■「NHK大河ドラマ 龍馬伝」の
印象が頭にあって、童門冬二さんの
勝海舟の本を手にしました。
坂本龍馬を導いた男。
坂本龍馬を海軍操練所の塾頭にした男。
やはり、勝海舟は大物だったようです。
・行いは自分、批評は他人がする(行蔵は我に在す。毀誉は他人の主張、我に与らず)(p15)
■勝海舟は、他人の評価を気にしない
マイペースな人であり、
さらに非常にイヤミなことも
言う人だったようです。
それでいて考え方は一流。
世界の情報にも幕府の人間としては
知っていたほうのようです。
・「アメリカで、お前はどういうことを学んだのか?」勝はこう答えた。「アメリカでは、無能力者が、世襲制で要職に就くという例はまったくありません」(p18)
■「学問は、結果を出す実学でなくてはならない」
というように、
考え方が非常に現実的であり、
枠にとらわれない思考と、
人を説得する力が、
大業をなした理由のように感じました。
時代が人を求め、
それに応じた人が活躍するのでしょう。
童門さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・自分の足場を作るということは、まず何か特技をもたなければならない。自分に得意なことを一つ発見し、それを育てることだ。何でもいい。特技のない人間ほどつまらないものはない(p66)
・勝は折にふれ、「政治の根本は経済だ」と言った。(p82)
・人材は今でもどこにでもいる(p86)
・功を立てるのも、ほどほどにしておけ・・・昔から、功臣の殺されるのは、みんなその功を誇るからだ。・・・功臣が邪魔になってくる。そのへんをよくわきまえなければならない。(p123)
・彼も、多くの人に恩を受けたが、その恩人への恩の返し方は、「その人達が期待する人間になることだ。(p39)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★★☆(82点)
著者経歴
童門 冬二(どうもん ふゆじ)・・・1927年生まれ。東京都庁にて、課長、部長、広報室長、企画調整局長、政策室長等を経て退職。著書多数。
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