「そうか、君は課長になったのか。」佐々木 常夫
2011/02/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
仕事の重要度を明確化
私も管理職ですが、身にしみる一冊でした。それほど過激なことが書いてあるわけでもなく、管理職として当たり前の内容ではありますが、本書を読むことで、「私はこうしていたんだよ」という佐々木さんの話を聞いている感覚となり、管理職としての自分の仕事を振り返ることになったようです。
佐々木さんは仕事の重要度をランキングして、部下に明確にしていたという。これは私もやっていることで、Aの仕事なのか、それとも、B,Cの仕事なのか伝えることで、部下の仕事への時間のかけ方が変わってくるのです。
また、佐々木さんはそれぞれの業務を何日間でやるべきなのかを決めていたという。いわゆる仕事の納期を標準化したということで、部下の評価に役立ったのではないでしょうか。さらに佐々木さんは、部下に業務を始める前に「計画書」を提出さていたというのですから、徹底しています。
プレーイング・マネジャーにはなるな(p31)
方針を明確にする
佐々木さんは、課長になったとき、「仕事の進め方10カ条」を部下に示しました。そして「在任中に何をなすか」を決めました。
仕事を指示するときは、「重要度と期限」を決めて指示しました。実際に、これらをやっている課長は少ないのではないでしょうか。
「あうんの呼吸」が仕事をダメにする(p83)
仕事の計画書を作る
ちょうど私にぴったりの本だったようです。「仕事の進め方」は「技術者心得」を作って配布しているから大丈夫。足りないのは、業務の重要度と期限を明確にすることなので、さっそく仕組みを作りました。
自分に関わる部分の仕事の計画書を作って、計画と実績の差を見ていくことにします。佐々木さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・課長になってから、課長の勉強をしているようでは遅い(p162)
・私は一般社員のとき、「課長に昇格したら必ずやるべきこと、決してしないこと」をノートに書き留めておきました。・・・課長のときには「自分が部長になったときどうするか」、部長のときには「取締役になったとき何を打ちだすか」といつも考えてきました(p106)
・「時間厳守」を叩き込む(p45)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★★★(92点)
目次
第1章 まずはじめに、「志」をもちなさい
第2章 課長になって2か月でやるべきこと
第3章 部下を動かす
第4章 社内政治に勝つ
第5章 自分を成長させる
著者経歴
佐々木 常夫(ささき つねお)・・・1944年生まれ。1969年東レ入社。長男が自閉症、妻がうつ病のため、育児、家事、看病をするため毎日18時に退社。2001年東レ同期トップで取締役。2003年より東レ経営研究所社長。経団連理事。
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私のサイトにコメントいただき、
ありがとうございました。
私はまだ管理職ではないですが、
管理職を目指そうと思って読み、
読後にモチベーションが上がった本です。
残念ながら今年度は管理職になれなかったのですが、
来期またがんばろうと思っています。
それにしても一日一冊読書感想はすごいですね。
今後、本を選ぶ際の参考にさせていただきます。