「完全版 ビッグツリー~自閉症の子、うつ病の妻を守り抜いて~」佐々木常夫

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完全版 ビッグツリー~自閉症の子、うつ病の妻を守り抜いて~

【私の評価】★★★★☆(79点)


■東レで同期トップで取締役となった
 佐々木さんが、家庭と仕事を
 振り返った一冊です。


 男なら誰でも
 出世を願うもの。


 繊維の販売管理、
 取引先の再建、
 企画管理部門と
 順調に出世していきました。


・仕事の進め方10か条・・
 1 仕事は計画的に重点的に
 2 仕事は最短コースで効率的に
 3 仕事は結果がすべて(p65)


■一方で、家庭のほうは、
 妻と子供三人と平凡な暮らし・・

 とはいきませんでした。


 長男は自閉症児と判明し、
 学校でいじめられる。


 妻は肝炎で倒れ、
 さらにはうつ病になって
 自殺を図る。


 仕事を定時で終わらせ、
 家族の面倒を見る日々が
 続きました。


・父は明るく前向きなのはいいのですが、
 母の弱さというか、繊細なところを
 あまり理解していなかった
のではないかと
 思います(p167)


■人の気持ちとは複雑で、
 奥様は、仕事も家庭でも優等生の
 ご主人が負担だったようです。


 それに対して肝炎の自分は寝てばかりで
 何もできない・・

 奥様が元気になったのは、
 佐々木さんが出世街道から
 外れてからでした。


 仕事と家庭というものは、
 どちらか一方を取るというのではなく、
 両方取れないのでしょうか。


 佐々木さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・一村の社員は東レからの出向者を観察していて、
 仕事ができるだけではその人に
 ついていこうとはしない。
 その人の性格というか人間性を
 よく見ていたと思う・・
 仕事を遂行していくうえでは、他の人たちの
 共感が必要
だということなのだろうか(p59)


・業務週報をベースに課員の過去一年間の
 実施業務の重要度とそれに費やした工数
 (延べ作業時間)を試算し、本来そのことに
 費やすべき工数と対比(p65)


・再構築プラン・・
 品種別採算管理の徹底と不採算品種の削減、
 工場の統廃合、
 要員を中心とする総費用の大幅削減、
 グローバルな展開・・(p85)


・事実というのは
 「報告された事実」
 「そうであってほしいという事実」
 「前提とされていた事実」
 などさまざまな事実があり、
 それは事実ではないケースがある(p85)


・妻にしてみれば、仕事、仕事と忙しがって、
 家族と向き合う時間などないと言っているくせに、
 なぜ外の人の世話をするのか、外の人の面倒ばかり
 見るのかということになる(p197)


完全版 ビッグツリー~自閉症の子、うつ病の妻を守り抜いて~
佐々木常夫
WAVE出版
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【私の評価】★★★★☆(79点)



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■目次

プロローグ 何のための人生か
第1章 母の教え
第2章 自閉症の長男を授かる
第3章 クレイマー・クレイマーの日々
第4章 孤軍奮闘の妻
第5章 長女の自殺未遂、暴れる長男
第6章 「死にたい・・・」
第7章 妻再び自殺未遂、もう限界
第8章 長い夢から覚めたように
第9章 家族再生
第10章 人は変われる
第11章 もっと深みのある社会を
エピローグ 家族という尊きもの



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