「金銭通は、人間通。」邱 永漢
2009/10/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
要約と感想レビュー
一ドル二百円の頃に書かれた一冊です。すでに、一ドル百円台を予想している邱 永漢さんの経済予測に脱帽です。
・仮にアメリカがインフレが顕在化して、欧米や日本の通貨に対してドルが安が起こるとする。国際収支のバランスで見たら、一ドル百円台になっても少しもおかしくないだろう。(p84)
お金儲けについても、バブルで不動産、株式では儲けにくくなっている状況を鋭く指摘しています。
当時では、ベンチャービジネスへの投資くらいがお金儲けのチャンスだったようです。
・不動産は高くなりすぎて手が届かなくなった・・・いま日本の国で「一夜にして億万長者になる道」は・・・ベンチャービジネスの株主になることである。(p32)
この本を読むだけで邱 永漢さんの経済を見る目のレベルがわかると思います。
古い本には、古い本の楽しみがあることを教えてくれる一冊です。
★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・若いときにやりたいと思ったことを、ひとつずつ実現して行くのが人生であり、そうした情熱をいつまでも失わないことが人生を力いっぱい、楽しく生きる方法ではないかと思うからである(p204)
・修理とアフターケアで稼げ(p67)
・私に言わせると、そうしたすべての情報収集に先立つものは、問題意識ではないかと思う。(p92)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
著者経歴
邱 永漢(きゅう えいかん)・・・実業家。1924年生まれ。東京大学経済学部卒業。台湾より香港へ亡命し、直木賞受賞作家となる。その後、株の神様、お金の神様といわれながら、事業活動を行い、現在も年間120回飛行機に乗って、東京、台北、上海を飛び回る。著作は約400冊にのぼる。
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