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「死ぬときに後悔すること25」大津 秀一

2009/09/10公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(86点)


要約と感想レビュー

 余命の少ない人を対象とした終末期医療に携わる大津さんの一冊です。人生の最後を迎えた人と向き合ってわかるのは、最後のときに人が何に対して後悔するか、ということです。


 私にとっては常識的なことがならんでいます。健康を大切にしなかった、葬儀、遺産分配を決めなかった。これは、管理的なものでしょう。仕事ばかりでやりたいことをやらなかった、生きた証を残さなかった。これも、よく言われることです。
 

 著者が強調するのは、死ぬ前に後悔するのは、夢がかなわなかったことではなく、むしろ夢をかなえるために全力を出さなかったことにあるということです。


 同じように「子供なんかいなければ良かった」死出の旅路の前にそう言った人は、著者の知る限りいないという。「子供がいれば良かった」そのように思う人は少なくなかったそうです。


生きた証として何を遺すか(p182)


 他人に優しくしなかった、恋愛・結婚しなかった、愛する人に「ありがとう」と伝えなかった。これは、「愛」に関係することでしょう。なんだ、この逆をやればいいんだ、と私は感じました。


 そういえばお金を貯めなかった、というものはありませんでした。お金は目的達成の手段にすぎないということなのでしょう。人生の最後のときに後悔しないためのガイドラインになる一冊だと思います。本の評価としては、★4つとしました。


この本で私が共感した名言

・長生きや健康は、自分の夢や希望をかなえる「手段」であると思うのである。(p49)


美味しいものを食べてこなかったこと(p79)


・「今考えると、何であんなに泣いたり、あんなに怒ったりしたのかわかりません・・・だって誰もが天に帰るのだから。誰もが土になるのだから。皆同じ。(p77)


旅行はできるうちにしておくほうが良い(p131)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★☆(86点)


目次

第1章 健康・医療編―死ぬときに後悔すること1
第2章 心理編―死ぬときに後悔すること2
第3章 社会・生活編―死ぬときに後悔すること3
第4章 人間編―死ぬときに後悔すること4
第5章 宗教・哲学編―死ぬときに後悔すること5
第6章 最終編―死ぬときに後悔すること6



著者経歴

 大津 秀一(おおつ しゅういち)・・・1976年生まれ。日本バプテスト病院ホスピスに勤務したのち、2008年より松原アーバンクリニックに勤務し、終末期医療に携わっている。著述、講演活動により緩和医療、死生観について問いかけを続けている。


死ぬとき関連書籍

「病院で死ぬということ」山崎 章郎
「ホスピスという希望: 緩和ケアでがんと共に生きる」佐藤 健
「今日が人生最後の日だと思って生きなさい」小澤竹俊
「死ぬときに後悔すること25」大津 秀一
「人生の実力―2500人の死をみとってわかったこと」柏木 哲夫
「大往生したけりゃ医療とかかわるな【介護編】 2025年問題の解決をめざして」中村 仁一


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