「宿澤広朗 運を支配した男」加藤 仁
2009/09/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
■ラグビー日本一からラグビー日本代表監督、
さらに銀行マンとしても住友銀行の
トップになろうとした男がいました。
宿澤 広朗です。
■常に一流の道を歩いてきた
宿澤の人生は一見、運が良いように見えます。
しかし、ラグビーのスクラムハーフのポジションでは
すごい量のパスの練習を繰り返している。
日本代表監督としては、相手の戦力・戦法を
徹底的に収集・分析している。
銀行マンとしては、
負けない為替ディーリングのために
社外からの情報収集に努力しているのです。
■私には、宿澤さんの考え方が
一番心に残りました。
単なる精神論でなく、
具体的なプロフェッショナルとしての努力を求める姿勢。
そして、それを自分だけでなく、
周囲にも求める精神力です。
・本当に必要なことは"絶対に勝て"ということより
"どうやって"勝つのかを考えて指導することであり、
"がんばれ"というなら"どこでどのように"具体的に
かつ理論的に"がんばるのか"指示することではないだろうか(p23)
■この本を読んでも『努力は運を支配する』と言った
男の本質のすべてはわからないでしょう。
しかし、『努力は運を支配する』を実行した
男の存在は知ることはできました。
本の評価としては、★3つとします。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・偉いひとの前では、言いきらなければならない。
ああでもない、こうでもない、
と自信なさそうに言うと、信頼されない。(p131)
・新聞の経済面にしても・・・
そこにある市場情報の送り手は自分たちであり、
記事は"過去"をなぞったにすぎない、と
宿澤は同僚に語っていた(p153)
・組織の力を強化するには、
個々の能力をより上手に活かすことです。
そして、スペシャリストといえる人材のなかから
リーダーを育てるというのが、
私はもっとも正しい方法ではないかと
考えています。(p196)
▼引用は、この本からです。
講談社
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スーパースター宿沢
宿澤広朗 運を支配した男
幸せだったのかなぁ
ラグビーの話を期待すると......
【私の評価】★★★☆☆(72点)
■著者経歴・・・加藤 仁(かとう ひとし)
1947年生まれ。
出版社勤務を経て、ノンフィクション作家。
3000人以上の定年退職者を取材。
著書多数。
読んでいただきありがとうございました!
いつも応援ありがとうございます。
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