【私の評価】★★★★☆(80点)
■原田先生の本はすべて買っている私ですが、
この本でわかるのは、
原田先生があらゆる手法を試しているということです。
原田先生の手法は、指導者の理念、目標設定、
挨拶、掃除、練習メニュー、
リーチングシート他と幅広いのですが、
これらは実際に試して、
うまくいった方法なのです。
■たとえば、原田先生の指導の特徴に、
生徒に奉仕活動をさせるというものがあります。
家と学校で役割を与えるのです。
これも、原田先生が日本一を目指し始めた頃、
勉強もせず、掃除もせず、ひたすら陸上の練習だけを
やっていたら日本で二位にはなれたが、一位になれない。
その時の原田先生は、自分たちが、
服装は乱れ、ゴミは捨てる、挨拶しないなど
人間としてダメな人間であったことに気づくのです。
体力・技術だけでなく、
人間として成長しなくてはだめだ、
そう気づき、奉仕活動を始めたのです。
・陸上部に入部してくる生徒には、何か一つお手伝いを
毎日やることを約束させました。皿洗い、風呂掃除、靴の整頓、
何でもいいから、三年間1000日続けることを約束させるのです。(p93)
■原田先生は、良いことはなんでも取り入れる。
何でもやっています。
しかし、その原田先生に生徒が付いていくのは、
原田先生が
「三年で日本一にならなければ先生を辞める」と
宣言したからでしょう。
原田先生は「本気」であり、
生徒を日本一にするために寝ないで
「リーチングシート」を添削しているから、
生徒が付いてくるのです。
・人間力とは、人を感動させる力のことです。
感動を与えられる人間が、人間力のある人です。
そして、人間力の源は、
「本気になること」にあります。(p7)
■内容の濃い一冊でした。
一日では読みきれない一冊です。
本の評価としては、★4つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・世の中の流れは、「ゆとり教育」へと向かいました。・・・
どんなことが、起こったでしょうか。
不登校の子が増えました。
学力が下がりました。体力レベルも下がりました。
社会ではニートやフリーターが生まれました。(p113)
・ストロークを打つことで、私はあなたのことに
関心を持っているんや、と分からせる。
それが、やる気や元気を与えることにつながります。
つまり、ストロークは「心の栄養」なのです(p124)
・清掃活動では、まず生徒に「一人一役」を割り振ります。
○○君は黒板をきれいにする。○○さんは窓を拭く。
ほかに、廊下を掃く、棚を拭く、ほうきを片付ける、
雑巾を洗うなど決めます(p121)
▼引用は、この本からです。
日本経済新聞出版社
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【私の評価】★★★★☆(80点)
■著者紹介・・・原田 隆史(はらだ たかし)
1960年大阪府生まれ。
奈良教育大学卒業後、大阪市内の公立中学校に
20年間勤務。荒廃した学校を建て直し、
陸上競技で13回日本一を達成。
2003年公立中学校を退任。
自立型人間育成教育を広める教師を育てる教師塾の運営や
企業の人材教育、教育講演会などに活躍。
■関連DVD■
「DVD仕事と思うな、人生と思え」原田 隆史
【私の評価】★★★★★
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