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「カリスマ教師の心づくり塾」原田 隆史

2009/05/19公開 更新
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カリスマ教師の心づくり塾 (日経プレミアシリーズ 9)


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

奉仕活動を始めた理由

原田先生の本はすべて買っている私ですが、この本でわかるのは、原田先生があらゆる手法を試しているということです。原田先生の手法は、指導者の理念、目標設定、挨拶、掃除、練習メニュー、リーチングシート他と幅広いのですが、これらは実際に試して、うまくいった方法なのです。


たとえば、原田先生の指導の特徴に、生徒に奉仕活動をさせるというものがあります。家と学校で役割を与えるのです。これも、原田先生が日本一を目指し始めた頃、勉強もせず、掃除もせず、ひたすら陸上の練習だけをやっていたら日本で二位にはなれたが、一位になれなかったのです。


その時の原田先生は、自分たちが、服装は乱れ、ゴミは捨てる、挨拶しないなど人間としてダメな人間であったことに気づくのです。体力・技術だけでなく、人間として成長しなくてはだめだ、そう気づき、奉仕活動を始めたのです。


陸上部に入部してくる生徒には、何か一つお手伝いを毎日やることを約束させました。皿洗い、風呂掃除、靴の整頓、何でもいいから、三年間1000日続けることを約束させるのです。(p93)

奉仕活動を始めた理由

原田先生は、良いことはなんでも取り入れる。何でもやっています。しかし、その原田先生に生徒が付いていったのは、原田先生が「三年で日本一にならなければ先生を辞める」と宣言したからでしょう。


原田先生は「本気」であり、生徒を日本一にするために寝ないで「リーチングシート」を添削しているから、生徒が付いてくるのです。原田先生は本気でストロークを打つから、生徒は関心を持ってもらっているんや、と分かるのです。それがやる気や元気を与えるのです。


人間力とは、人を感動させる力のことです。感動を与えられる人間が、人間力のある人です。そして、人間力の源は、「本気になること」にあります。(p7)

ストロークは「心の栄養」

ストロークとは「心の栄養」なのだと思いました。一人ひとりに役割があり、自分が求められていることを自覚すると、人は変わるのです。


内容の濃い一冊でした。一日では読みきれない一冊です。本の評価としては、★4つとしました。


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この本で私が共感した名言

・世の中の流れは、「ゆとり教育」へと向かいました。・・・どんなことが、起こったでしょうか。不登校の子が増えました。学力が下がりました。体力レベルも下がりました。社会ではニートやフリーターが生まれました。(p113)


・清掃活動では、まず生徒に「一人一役」を割り振ります。○○君は黒板をきれいにする。○○さんは窓を拭く。ほかに、廊下を掃く、棚を拭く、ほうきを片付ける、雑巾を洗うなど決めます(p121)


▼引用は、この本からです。
カリスマ教師の心づくり塾 (日経プレミアシリーズ 9)


【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

第1章 教育乱世の時代に
第2章 松虫中学は、なぜ日本一になれたのか
第3章 心のコップを上向きにする―態度教育
第4章 「やる気」をどう作るか?―価値観教育
第5章 子供たちの夢を実現するために―職能教育
第6章 理想の集団はこうして作れ
第7章 教師にとって「成果」とは何か



著者経歴

原田隆史(はらだ たかし)・・・1960年大阪府生まれ。奈良教育大学卒業後、大阪市内の公立中学校に20年間勤務。荒廃した学校を建て直し、陸上競技で13回日本一を達成。2003年公立中学校を退任。自立型人間育成教育を広める教師を育てる教師塾の運営や企業の人材教育、教育講演会などに活躍。


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