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「いま、子どもたちに伝えたいこと」原田 隆史

2016/01/12公開 更新
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いま、子どもたちに伝えたいこと


【私の評価】★★★★☆(87点)


要約と感想レビュー

ストロークを打ち続ける

荒れた中学校から、スポーツ日本一の生徒を出してしまう原田マジックの秘密を伝えてもらいましょう。


マイナスの子どもたちを変えるというのは、マイナスを0に戻し、プラスに変換するということです。そのためには、ひたすら生徒とかかわり続け、語りかけ、ストロークを打ち続ける必要があるというのです。


だから荒れている学校やクラスを立て直すためには、一年はかかるという。一ヶ月や半年で劇的に変えるなどということは不可能なのです。


教育とは「かかわり」なのです。・・かかわりの数と質で、人は育ちます。無視しない、遠慮しない。どうかこのことをしっかりと胸に留めて、子どもたちと向き合ってください(p136)

ぶれない軸が必要

そのためには、ぶれない軸が必要になります。だめなものはダメ。良いところは良い。「こいつは本気だ」と生徒に思わせなくては、生徒は動かないのです。


だから、ルールを踏み外したときには、どんな厳しい言葉を使ってでも修正してあげるのです。仮にそれば職場の部下であっても、受け入れるまで叱り続けるのです。たとえ部下が反発しようとも、絶対に譲らない一線というものを固持する必要があるのです。


本当に私は同じことを何百回でも言います。ついに生徒が「もう、わかった。もう、言うことを聞くから」となりますが、そこまでに一年はかかるということです(p59)

やる気を引き出す

生徒がマイナスから0に戻ったら、その生徒の良いところを伸ばしていきます。人間には向き不向きがあるので、自分が得意で向いていることをやったほうがいいし、そのように導いたほうがいいのです。


やりたい目標を設定し、やる気を引き出していく原田先生の姿勢に、本気を感じました。原田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

本気・真剣の反対は遠慮です。人間関係における遠慮は、相手の本気を台なしにしてしまい、やる気をそいでしまうことになります(p136)


・自分の信じる夢を抱けばいい。ただ、その思いを夫婦で共有し、子どもたちに伝えることこそが大切なのです。(p103)


・まずは母親のいい部分をほめて、それから具体的なアドバイスをする(p143)


・この人に会えば元気が出る、これをすれば心が満たされるといったことを自分でわかっておき、心のつぼが枯れてきたと感じたら、自分で供給する工夫をしてください(p171)


▼引用は下記の書籍からです。
いま、子どもたちに伝えたいこと
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原田 隆史
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【私の評価】★★★★☆(87点)


目次

第1章 わたしの原点
第2章 わたしが目指す人間像
第3章 家族経営のコツ
第4章 親づくり・自分づくり
第5章 いま学校で何が起きているか、知っていますか?



著者経歴

原田隆史(はらだ たかし)・・・株式会社原田教育研究所代表取締役社長。北海道・大阪・東京・京都・高知教師塾塾頭。株式会社原田教育研究所陸上競技部監督。1960年大阪市生まれ。奈良教育大学卒業後、大阪市内の公立中学校に20年間勤務。保健体育、生活指導に注力。問題を抱える教育現場を次々と立て直し、「生活指導の神様」と呼ばれる。陸上競技部の顧問として、独自の育成手法「原田メソッド」により、勤務3校目の陸上競技部を7年間で13回日本一に導く。大阪市教員退職後、天理大学専任講師を歴任


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