「超管理職―「師匠」と呼ばれる上司の法則集」中谷 彰宏
2009/01/27公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(89点)
要約と感想レビュー
サラリーマンは、部下としての下積み時代を経て、それなりのポジションを得て、だんだんと上司らしくなっていくものです。
部下の経験はあるのに、なぜか上司の立場となると、部下への対応に悩んでしまうことがあるはずです。この本は、そうした人へ、上司としての考え方、部下への接し方についてアドバイスがもらえる一冊です。
やはり上司とは、部下を説得できるだけの力量が必要となります。仕事は部下がするわけですから、部下が納得しなければ、部下はうまく動いてくれないでしょう。
・スタッフが、「僕は白のほうがいいと思います。なぜならば・・・」というふうに5つくらい理由を挙げたら、それに対して、赤でなければならない理由を100個ぐらいあげて説明するというのが、監督の仕事です。(p31)
また、説明して仕事をさせるだけでなく、部下に任せて仕事をやらせる技量も必要となります。部下は自分でやっていると思いこんでいながら、その実は、上司がコントロールしているというのが理想でしょう。
部下を信頼している、自分で判断してみなさいと、伝えるという方法もあります。まず、部下の意見を聞いて、リスクが大きければ助言し、リスクがなければ任せるという方法もあります。
・時には、命令しなければならないときもあります。そういうときでも、超管理職は・・・「Aにするか、Bにするか、それはおまえが決めろ」という言い方をします(p239)
中谷 彰宏さんの本は、昔の本のほうがキレがあって、コクがありますね。部下が気になる上司にオススメの本として、★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・会社の中で面白い仕事は、10個のうち1個だ。・・・面白くない仕事を9つこなして、ようやく面白い仕事1個にたどりつける。(p104)
・部下というのは、言ったことをマネするのではなく、実際に上司がやっていることのマネをします。(p98)
・部下の価値観を、ムリやり自分の価値観に変えようとしてはいけない・・・上手に丸め込むことが大切なのです。(p220)
▼引用は、この本からです。
PHP研究所
売り上げランキング: 4277
【私の評価】★★★★☆(89点)
著者経歴
中谷 彰浩(なかたに あきひろ)・・・1959年生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。1984年、博報堂に入社し、CMプランナーを務める。1991年、独立、(株)中谷彰宏事務所を設立。著書は、800冊を超す。「中谷塾」を主宰し、全国で、セミナー・ワークショップ活動を展開。2008年からは自社で「中谷塾」ブランドの書籍を刊行。
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 40,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|
コメントする