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トヨタOBが教える「トヨタ流最強社員の仕事術」

2008/09/29公開 更新
本のソムリエ
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トヨタ流最強社員の仕事術 (PHP文庫)


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

■若松さんのトヨタ本は、
 内容もさることながら、
 ポイントと実例のバランスが
 良いことが特徴です。


 まず、「人は困らなければ知恵は出ない
 などとポイントを説明し、その後で
 「A氏は、海外の子会社の再建に・・・」と
 具体例が出てくるのです。


・困ることを「いやなこと」「つらい」とだけ受け止めてはいけない。「知恵を引き出すきっかけだ」「よりよいモノをつくるための大切な過程である」という面に目を向けよう。(p19)


■こうしたポイントと具体例をバランスよく
 セットで説明できるというのは、
 多くの引き出しを持っているから
 なのでしょう。


 一度、若松さんと電話で
 お話したことがありますが、
 講演会などをやると本が
 一冊できるということでした。


 なるほど、講演会をする→本にする
 という流れから、質の高い本が作られるようです。


■仕事のコツを、例を示しながら、
 わかりやすく教えてくれる一冊です。


 トヨタ本というよりも、
 仕事術といった本でしょう。
 本の評価としては、★4つとしました。


この本で私が共感した名言

・なんでも知っている人になるより一つでもやってみる人になれ(p50)


・「あれもこれも」は何もしないのと同義語だ。まずは一点にこだわってみる。そうすれば自信がつく。自然と広がりも出てくる。(p75)


・ミスで迷惑をかけるのではないミスを隠して迷惑をかけるのだ(p152)


・間接部門でも営業部門でも、必要とされる能力や技能はすべて一覧表になっている。そのひとつひとつについて、「一人でできる」「予定どおりにできる」「異常時の対応ができる」「人を指導できる」といった評価を行う。(p88)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★☆(85点)



著者経歴

 若松義人(わかまつ よしひと)・・・1937年宮城県生まれ。トヨタ自動車工業に入社後、生産、原価、購買の各部門で、大野耐一氏のもと「トヨタ生産方式」の実践、改善、普及に努める。1984年以降は農業機械メーカーや住宅メーカーなどでもトヨタ方式の導入と実践にあたった。1991年韓国大宇自動車顧問。1992年カルマン株式会社設立。現在同社代表取締役社長。西安交通大学客員教授


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