「「上司」という仕事のつとめ方」松山 淳
2008/09/30公開 更新本のソムリエ [PR]
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■世の中の悩める上司に
「そうだよね。わかるよ」
と言ってくれる一冊です。
多くの「上司」と対話してきた
松山さんだから書ける一冊でしょう。
■内容としては、自分をオープンにする、
部下の成長にポイントを置く、
哲学を持つなど、
上司のための本としては標準的な内容です。
ただ、最初に、あなたの辛さはわかるし、
それは当たり前のことだよ、と言われると、
読むほうも、少しホッとして素直に読めるようです。
・嫌いな部下がいるのは、普通のことです。(p27)
■上司の立場になると、孤独感を感じたり、
部下の指導に悩み、上司からの要求に苦慮することも
あるでしょう。
そうしたときに、気楽に相談できる人がいなければ、
この本を手にとって読んでみるのもいいかもしれません。
悩める世の上司に、ちょっと違う視点を持ちたいときにお薦めします。
本の評価としては、★4つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「いつ辞めるか」「どうすれば辞めないか」を
思い煩うのではなく、
「どうすれば部下は成長できるか」に照準をあわせた
思考がいま、問われています。(p40)
・問題の多い部下は
組織全体の「問題」を象徴しているかもしれません(p99)
・「オフサイト・ミーティング」を始めるときに大切なことが、
三つあります。
第一は、必ず部下のなかに賛同者をつくっておくことです。・・・(p169)
・「部下に仕事を任せない」ということは、
別の見方をするとこういえます。
「部下から仕事を取り上げている」・・・(p223)
・「いまの自分があるのも、あの上司のおかげだ」と思わせる
「あの上司」の共通点とは、
「お節介な人」ではないでしょうか。(p276)
▼引用は、この本からです。
■著者経歴・・・松山 淳(まつやま じゅん)
9年間の広告代理店を経て、
2002年アースシップ・コンサルティング設立。
2003年メルマガ「リーダーへ贈る108通の手紙」発行開始。
リーダー層を対象とした個別カウンセリング、講演、研修など
を行う。
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■関連書評■
a. 「トヨタの上司」OJTソリューションズ
【私の評価】★★★★★
b. 「デキる上司」白潟 敏朗
【私の評価】★★★★★
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