「お金をたくさん稼ぐには。―「お金持ち」になれる人の考え方」日下公人
2006/11/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
●お金とは不思議なもので、
ないと非常に困りますが、
お金があってもちゃんとしないと
それなりに困るもののようです。
つまり、収入以上に使えばお金はなくなり、
収入以上にお金を使わなければ
お金は貯まるのです。
経済発展とともにお金を持つようなった
日本人には、お金について学ぶ
必要があるのでしょう。
・「日本人はお金持ちとよくいわれるが、ウチにはお金がなくて自分は貧乏だ。毎月、思うように貯金ができなくて将来が不安だ」と反論する人がいるかもしれないが・・・世界の国のほとんどは貯金どころか明日食べるものを買うために、必死で働いている (p230)
●まず、お金がない場合ですが、
お金を稼ぐのは簡単で、
役立つ人間となること。
つまり、自分がいることで
相手にお金を稼がせることができれば、
その分け前をもらうことができるのです。
これはすべてのお金儲けの基本的な
考え方であり、相手は何を求めているのか、
何に困っているのか、その答えを与えれば
代わりにお金がもらえるのです。
・カーネギーには、お金儲けに関するさまざまなエピソードが残されている・・・カーネギー少年はその写真屋のひとつを訪ね、こういった。「私を倍の時給で雇いなさい。その代わり一ヶ月でこの店の売り上げを倍にしてみせます」(p70)
●また、お金を有効に使う方法としては、
普通の日は質素に生活をして、
誕生日、旅行など行事があるときには、
奮発してお金を使うというのも
ひとつの方法のようです。
毎日100円のビールを飲むよりも
年3回、1万円のワインを飲んだほうが
人生は豊かになるのではないでしょうか。
いわゆるメリとハリ。ハレとケ。
限られたお金を最大限に使うポイントは
節約しながらも使う所には使うという
考え方なのでしょう。
・人間が発明した知恵は、「平日はコスト・パフォーマンス重視。休みは予算を決めたら、あとはコストを考えない」である。つまりハレとケ。・・・その変化を楽しむことが心と人生を豊かにするのである。(p48)
●次にお金がある場合ですが、
お金を持つということは、
お金の使い道を決定するという責任を
負っていることになります。
なぜなら、お金の使い道によって
自分の幸不幸も決定するし、
その国の経済も左右されてしまうからです。
単に「お金が欲しい」と考えている人は、
そのお金で何を達成しようとしているのか
考える必要があるのでしょう。
・志があって、お金がほしいというのであれば、その人はホンモノである。志がないのに漠然とお金が欲しいと思っている人は、ニセモノである。(p61)
●有効な使い道があってこそお金が生きるわけで、
そうした人にお金が集まっていく。
それがお金を持つお金持ち、銀行の
役割なのだと思いました。
大きな視点で、お金について
考えてみるきっかけとなる良書だと思います。
星4つとしました。
この本で私が共感した名言
・お金持ちには心配の種がつきない。お金がないことは、ある意味で幸せなこと。(p84)
・お金そのものが自然に人を幸せにするわけではない。どう使うかによって「幸せなお金」になったり「不幸なお金」になったりする。(p151)
・ロシアや中国がやたらにお金を貸せというのは、返す気がないからだ。・・・日本人はそれを知らずに貸してしまい、後でカッとなる。戦争はもともと、こうした海外権益を守るというところからはじまっている。(p210)
▼引用は、この本からです。
三笠書房
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【私の評価】★★★★☆(88点)
著者経歴
日下 公人(くさか きみんど)・・・1930年生まれ。日本長期信用銀行取締役を経て、ソフト化経済センター専務理事。多摩大学教授、東京財団会長などを歴任。
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