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「「心理戦」で絶対に負けない本」伊東 明、内藤 誼人

2006/06/23公開 更新
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「心理戦」で絶対に負けない本―敵を見抜く・引き込む・操るテクニック

【私の評価】★★★★☆(81点)


●社会とは人間が作り上げているものですから、
 その活動はすべて心理学とつながっています。


 物を売るのも心理学、
 上司を説得するのにも心理学が
 応用できるのです。


●私が一番参考となると感じたのは、
 会話における受け答えによる印象操作です。


 具体的な6つの例題について、

 どのように受け答えをすれば、
 相手に良い印象を与えることができるのか、
 選択式で考えさせてくれます。


 ・悪口は受け流すのが最も安全で確実な方法である。
  あからさまに言われたのでなければ、
  聞こえなかったふりや気づかないふりをするのもよい。・・・
  また、冗談にしてしまうのも、受け流しのひとつの方法だ。(p190)


●物を売ろうとしたり、説得しようとするときの心理学の名著に
 「影響力の武器」ロバート・B・チャルディーニ (著)が
 ありますが、この本の内容がほぼ網羅されています。


 むしろ、「影響力の武器」の内容を
 日本人に合うようにしているだけ、
 読みやすく、参考になるとも言えるでしょう。


 ・恐怖は効果的なのだが、強すぎてはいけないのだ。・・・
  「あの課長は普段はのんびりしているけど、いざ仕事が始まると、
  ピリッとしてちょっと怖くなるよな」と言われるぐらいが、
  最高なのだ。(p98)


●この内容で、この価格。もう買うしかありません。


 一家に一冊置いてほしい心理学の教科書ですので、
 ★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・「理性よりも感情」というのはかのヒトラーも言っていたことである。
  ・・・「大衆を操作したいのであれば、論理よりも感情に訴えて
  揺さぶり上げよ」と述べていた。(p17)


 ・ヒトラーは、どうしようもなく気弱な人間だった。
  会議中に思わず泣き出してしまった
  ということも一度や二度ではない。
  しかしながら、国民の前に現れる時や、
  写真やテレビに映っている時には、
  毅然とした態度を崩さなかった。(p132)


 ・人間はこのような機械的な判断を下すのではない。
  むしろ、悪い点には、本当に辛口である。・・・
  悪いことがひとつふたつあるだけで命取りとなる(p145)


▼引用は、この本からです。
「心理戦」で絶対に負けない本―敵を見抜く・引き込む・操るテクニック
伊東 明 内藤 誼人
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おすすめ度の平均: 4.0
5 心理学的武装
3 あまり参考にはならない
3 心理テクニックの概略はつかめます
5 即実践できる
5 なぜ、いつも私は騙されてばかりいるのか?

【私の評価】★★★★☆(81点)


■著者経歴・・・伊東 明

 大学卒業後、通信会社勤務を経て、大学院修士、博士課程修了。
 現在、東京心理コンサルティング代表。


■著者経歴・・・内藤 誼人

 アンギルド代表。心理学をもとにした人材育成や販売促進を
 レクチャーする研修、講演を行っている。


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