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「お金とツキが転がり込む習慣術―「運のいい人」には理由がある」和田秀樹

2005/06/20公開 更新
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お金とツキが転がり込む習慣術―「運のいい人」には理由がある


【私の評価】★★★☆☆(76点)


要約と感想レビュー

 人生を生きていくうえで、最も大切なことと思われるのは、運ではないでしょうか。知識や情報は勉強することができます。しかし、運というものは雲をつかむようなものではっきりしません。


 ツイている人、ツイていない人を比べてみても、表面的にはそれほど変わりはありません。しかも、いずれも一生懸命です。結果を見ていると、素直にツイている人が幸運を引き寄せるのです。


・ツイてる人は「こいつは上手いことやってるな」というときに、ただ羨むだけで終わったりひがんだりしないで、何かを上手に盗んでいるのだ。「自分もやってみよう」とこだわりなく取り入れることができる。(p203)


 あなたがTシャツを買うとしたとき、心に浮かぶ店があるでしょう。それ自体には特に理屈はないのでしょうが、そこには立派な理由がかくれています。あなたが行きたくなる感情をその店はかもし出しているのです。


 それは、清潔な店内であったり、テキパキとした従業員の笑顔、または適正な価格と思ったより良い品質かもしれません。それは、経営者と従業員の考えと行動が作ったイメージなのです。


 このように、運というものは、心、考え方というものの総体として、じんわりと周囲に伝わった結果であり、それが世の中から返ってきたものではないかと私は思うのです。


・私は、行動の基準に「名誉」を置くことが、非常に大事だと思っている。お金を基準に置くとさまざまな弊害があるからだ(p77)


 ですから、この本で、ちょっとした考え方を取り入れるだけで運が向いてくるかもしれない、そういうコツを集めた一冊でした。


この本で私が共感した名言

・これは精神分析の世界では、この30~40年間にわたってずっと話題になっている考え方だ。一方に攻撃的な感情や怒りの気持ちがあると、相手にそれが乗り移る。逆にすごく相手のことが好きだったり、関心を持っていたりすると、相手にも同じような感情が湧き起こる。(p20)


・ある広告プランナーは「プレゼンテーションするときには、胸ポケットに10万円を入れておく」のだそうだ。そうすると不思議と自信が出て、声に説得力が増すというのだが、そうしたことも当然起こりうる。(p34)


・ユダヤの格言を読んでいると「自分を信じよ」という文言が繰り返し繰り返し出てくる。ユダヤ人の子育てというのは、「自分を信じろ、そして勉強しろ」という考え方に貫かれている。(p57)


・本当に性格がよくて、実るほど頭を垂れる稲穂のような人も中にはいるかもしれないが、ほとんどすべての場合、計算が働いていると考えて間違いではない。小渕さんにしても、田中角栄氏にしても、実は緻密な計算がある。それがあざとく見えないところがキャラクターであり、人間的魅力といわれるゆえんなのだ。(p70)


・「時間的に厳しいし、無理かもしれない」と、「でもなんとかなる」という二つの心理状態の中で仕事をするうちに、本当になんとかなるのが不思議なところだ。(p128)


・歌手でも作家でも、熱心なファンが2000人もいれば、一生食っていける。新興宗教の教祖は、20人いれば食っていけるという話もあるし、ファンが熱烈であればあるだけ、少数でもよくなる。(p190)


・人と会ったら、最初に自慢話をすることでチャンスは大いに広がるのだ・・・ただし、その際に大切なことは「長所の分析と加工」ができていることだ。つまり、「こんなことをするようになったら急にモテ出したんですよ」という話を付け加えることだ。(p200)



【私の評価】★★★☆☆(76点)



著者経歴

 和田秀樹(わだ ひでき)・・・1960年大阪府生まれ、精神科医。東京大学医学部卒、東京大学付属病院精神神経科助手、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学)、一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。老年精神医学、精神分析学、集団精神療法学を専門とする


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