「考える技術」大前研一
2005/03/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
要約と感想レビュー
●この本の題名は「考える技術」ですが、
本来は「考える努力」とするべきでしょう。
なぜなら、大前研一氏は驚異的な
努力を実践してきたからです。
・私は当時横浜駅から東京駅までの二八分の通勤時間を利用して、テーマを決めて問題解決のプロセスを組み立てていくのである(p46)
●現在の自分と、
あるべき姿に差があるのであれば、
ひたすら練習と訓練を繰り返しています。
・もともと私は恥ずかしがり屋で、人前でしゃべるのが苦手だった・・・録音テープを回し、目の前にクライアントの会社の社長がいると仮定して、問題分析とそれを解決するための方策をしゃべるのである。(p79)
●「考える技術」と言いますが、
結局は大量の事実という情報をインプットして、
ひたすら考え続けるしかないのかもしれません。
・よい発想とは、理解していないが、いくつかの疑問があるというモヤモヤした星雲のような状態の頭で考えるときに生まれやすい・・・考え続けていると、「こうじゃないかな」と仮説がひらめくことがある。(p212)
●情報を集める、課題を設定する、
解決策を考える、プレゼンの方法を考える。
それぞれの工程で、
細かな技術はあるのでしょうが、
結局はひたすら考えることが必要なわけです。
・マッキンゼーという会社は、「社長に対して一分しか時間がなかったら、お前は何をやるか」を徹底的に考えさせる。(p52)
●最後に、サラリーマンの出世の技術を
見つけました。
それは、良い仕事をして、
それをマニュアル化して社内に
広めるということです。
これは情報起業と同じ仕組みであり、
ノウハウをマニュアルとして会社に売る
ということです。
・私は同じことを二度やるのは嫌いな人間なので、そのうちに一度やった仕事については誰でも同じ結論が出せるようマニュアルを作るようにした。(p43)
●「技術」と言いながら、結局、
「努力」に落ち着くところに、
本質ががあるように感じました。
この本で私が共感した名言
・すべてに対して頑張れという経営者も多いが、その考えは明らかに間違っている。(p24)
・通常であればプレゼンテーションであれば全体の結論を先に言っておくほうがよい。私の場合、さらにその前提として必ず自分がやってきた作業を最初に言っておく(p58)
・フィンランドでは、小学校にも企業家育成コースがあり、「フィンランドのような小さな国は、国際化できる企業を作り、世界に出ていって活躍しなければいけません」と教えている。(p168)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★☆☆(76点)
著者経歴
大前 研一(おおまえ けんいち)・・・1943年生まれ。経営コンサルタント。マサチューセッツ工科大学博士。日立製作所、マッキンゼー日本支社長を経て、1992年に「平成維新の会」を設立。1994年マッキンゼーを退職し、「一新塾」「アタッカーズ・ビジネス・スクール」を設立。現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役会長、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授、スタンフォード大学経営大学院客員教授等を務める。
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