「トヨタ式改善力―「原価2分の1」戦略への疾走」若松義人、近藤哲夫
2005/01/13公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
●トヨタ方式の本は、
成功法則の本と同じ性質を持っています。
つまり、やるべきことは理解できるが、
なかなか実行できない、ということです。
・多くの企業は、混乱を恐れ途中であきらめてしまったり、中途半端なままで終わってしまう。(p15)
●たとえば、自分の目標を紙に書いて、
何度も読んで成功をイメージするのは
成功手法の一つですが、
はたして実際に手帳に目標を書き、
何度も読んでいる人がどれほどいるでしょうか。
・大切なのはトヨタという会社が、規模的に圧倒的な差があるGMをあえて「目標」として点と、されにその「差」をはっきりと目に見える形で示した点にある。(p10)
●やるべきことは分かる、しかし、
どうやって職場の人たちを巻き込んで
活動と考え方を共有していくのか、
これが問題です。
この本には少しだけ
そのヒントが書かれています。
・新しい生産方式を持ち込む場合も、筆者は必ずモデルラインからスタートする。(p96)
●まず、だれかが改善の灯を
つけなくてはなりません。
多分それはあなた自身でしょう。
・筆者は経営者に対して「毎日、工場と物流の様子を見て、お客さまの所で話を聞きなさい」とアドバイスしている。(p64)
●初めは孤独で、周囲の人も
お手並み拝見という雰囲気なはずです。
あからさまに反発する人もいるでしょう。
・C社が競争力を回復するには、なによりも他人任せを脱して、社員自身がきちんと原単位や標準作業をつくり、一つ一つ改善していく過程が欠かせない。(p112)
●それでも、自分の手を汚して、自ら考え、
自ら改善していく風土を作らなければ、
永遠にトヨタに追いつくことは
できないのだと思います。自戒。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・手法を社員に考えさせるのは大変だ。自分は何も考えずに、ただ社員に「考えろ」と命ずるのは楽だが、トヨタ式は「仕事は部下との知恵比べ」という言い方をする。(p45)
・間接部門の評価についても、一度生産現場と同様に「星取り表」の作成をお勧めする。(p160)
【私の評価】★★★★☆(86点)
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