「俄(にわか)―浪華遊侠伝」司馬遼太郎

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俄―浪華遊侠伝 (講談社文庫)

【私の評価】★★☆☆☆(69点)


●幕末に生きた大親分明石屋万吉の波乱の人生です。


 覚悟さえ決めれば生きていけるものだなーと
 いやに納得しました。


 司馬遼太郎の本は長くて困るのですが、
 面白くてつい読み切ってしまうんですよね。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「男子功名」という言葉が、
 万吉は大好きだ。(p44)


・この地役人である与力・同心が大阪の市政や経済の
 内面にまで食い入って実情にあかるいために富商と結託して
 悪事をはたらくという場合が多い。(p87)


・他人の不幸に泣くなどというのは、万吉にいわせれば
 自分が安全なところにいるという安堵感があってのことで、
 つまり自分が安全であることを陶酔しているにすぎない。
 その証拠に、わしらも腹を切ろうと万吉が言いだすと
 二人は狼狽し、泣っ面をひっこめてしまった − 
 だから男家業は泣くな。と万吉は言いたかったのだが、
 この男は長い言葉をしゃべれない。(p340)


・「いやいや、見通しというのは利口や阿呆の仕事やおまへん。
 情緒(こころ)を殺して非人間にして
 はじめてできることでごわす」 
 つまり、いかなる勢力にも好き嫌いをおこさず、
 水のように冷々淡々と世界をながめて
 はじめて観測ができる。(p358)


俄―浪華遊侠伝 (講談社文庫)
司馬 遼太郎
講談社
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おすすめ度の平均: 4.5
4 覚悟を定めた男の生き方
5 心意気。
5 生きるための道具のひとつに仕事がある
5 明石屋万吉
4 真似できるかな・・

【私の評価】★★☆☆☆(69点)


■「俄(にわか)」とは

 座敷や街頭などで行われた即興的で滑稽な寸劇。
 享保年間、大坂住吉神社の夏祭りの行列で、
 素人が行った即興の寸劇を起源とするという。
 後には京都でも行われ、江戸の吉原俄などもあるが、
 大坂でもっとも盛んに行われた。
 寛政年間頃からは専門の俄師が現れ、
 また、寄席などでも興行され、
 江戸末期から明治初年に全盛期を迎えたが、
 明治三〇年代にはいって急速に衰退した。
 にわか。1988.国語大辞典小学館 1988.


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