人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「俄(にわか)―浪華遊侠伝」司馬遼太郎

2004/04/10公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

「俄(にわか)―浪華遊侠伝」司馬遼太郎


【私の評価】★★☆☆☆(69点)


要約と感想レビュー

 幕末に生きた大親分、明石屋万吉の波乱の人生です。覚悟さえ決めれば仁侠の世界で生きていけるものだなーと、いやに納得しました。


 司馬遼太郎の本は長くて困るのですが、面白くてつい読み切ってしまうんですよね。


この本で私が共感した名言

・「男子功名」という言葉が、万吉は大好きだ。(p44)


・この地役人である与力・同心が大阪の市政や経済の内面にまで食い入って実情にあかるいために富商と結託して悪事をはたらくという場合が多い。(p87)


・他人の不幸に泣くなどというのは、万吉にいわせれば自分が安全なところにいるという安堵感があってのことで、つまり自分が安全であることを陶酔しているにすぎない。その証拠に、わしらも腹を切ろうと万吉が言いだすと二人は狼狽し、泣っ面をひっこめてしまった − だから男家業は泣くな。と万吉は言いたかったのだが、この男は長い言葉をしゃべれない。(p340)


・「いやいや、見通しというのは利口や阿呆の仕事やおまへん。情緒(こころ)を殺して非人間にしてはじめてできることでごわす」つまり、いかなる勢力にも好き嫌いをおこさず、水のように冷々淡々と世界をながめてはじめて観測ができる。(p358)


「俄(にわか)―浪華遊侠伝」司馬遼太郎


【私の評価】★★☆☆☆(69点)


俄(にわか)」とは

 座敷や街頭などで行われた即興的で滑稽な寸劇。享保年間、大坂住吉神社の夏祭りの行列で、素人が行った即興の寸劇を起源とするという。後には京都でも行われ、江戸の吉原俄などもあるが、大坂でもっとも盛んに行われた。寛政年間頃からは専門の俄師が現れ、また、寄席などでも興行され、江戸末期から明治初年に全盛期を迎えたが、明治三〇年代にはいって急速に衰退した。にわか。1988.国語大辞典小学館 1988.


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへblogrankings.png


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
40,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
>>バックナンバー
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。


お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト発行者の日記

<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本


コメントする


同じカテゴリーの書籍: