「一勝九敗」柳井正
2004/04/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(69点)
要約と感想レビュー
ユニクロの成長の歴史を創業者自ら書き下した一冊です。ユニクロが成長する過程での、経営上の試行錯誤がリアルに読めました。
例えば、日本の広告代理店の提案は、予算はいくらでテレビとタレントでこういうキャンペーンをやるという話ばかりで、何を伝えたいか、どういう方法で伝えるかという本質的なものがないと言っています。そうした本質的なことは、社長や経営層がビジョンとして示していかなてくはならないのでしょう。
また、現場の中心となる社員は、二十歳代後半から三十歳代の人が多いので、経営者は少なくとも四十歳代前半でないと、現場の人たちと一緒になって仕事をしていくのは難しいだろうと書いています。確かにユニクロのお店は、社員が生き生きと仕事をしている店が多くて良い印象を持っています。店の数が増加するなかで、社員の士気をこのまま維持できるか見ものです。
ユニクロの経営力の真価が問われるのはこれからなのでしょう。「二勝十八敗」という本を読んでみたいと思います。
この本で私が共感した名言
・経営は試行錯誤の連続で、失敗談は限りなくある。商売は失敗がつきものだ。(p5)
・規模が大きくなると、ちょっとした失敗で取り返しがつかないことになりかねない。会社をつぶさないためには、本格的に経営を勉強しなければと思い、本を読み勉強した。経営コンサルタントや公認会計士などにも会ってみた。(p35)
・歯に衣着せぬ批判は大事である。組織のなかで肯定することと批判することが渦を巻いて、組織全体が揺れているような、そんな状態が望ましいと思っている。組織は安定したらそこで終わりだ。
【私の評価】★★☆☆☆(69点)
目次
1 家業からの脱皮
2 挑戦と試行錯誤
3 急成長からの転換
3 働く人のための組織
5 失敗から育てる次の芽
著者経歴
柳井正(やない ただし)・・・1949(昭和24)年、山口県宇部市生れ。(株)ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。ジャスコを経て、1972年、父親の経営する小郡商事に入社。1984年、カジュアルウェアの小売店「ユニクロ」の第1号店を広島市に出店し、同年社長に就任。1991(平成3)年に社名をファーストリテイリングに変更。1994年広島証券取引所に上場し、1997年東証第2部に上場。1999年2月には東証第1部に上場
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