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「ブラッドライン」黒澤 伊織

2019/06/08公開 更新
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ブラッドライン

【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■ブラッドラインとは国境線のことで、
 戦争において殺した相手を国境線にならべた
 ことで言われるようになったらしい。


 この本では、その国境線でアメリカ人の
 歌手Mが銃で撃たれて死亡することで
 戦争がはじまりそうになる。


■アメリカは核兵器で攻撃しようとするのだが、
 実は歌手Mの遺言ビデオが存在して、
 その死の真相がわかってしまう。


 イラク戦争の原因となった大量破壊平気は
 イラクにはなかった。そうした矛盾を
 指摘したいのでしょうか。


 黒澤さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・史上最悪のテロと言われた911でさえ、死者数は三千人に満たない・・・イラク戦争で民間人が何人死んだのか、アメリカは公表していない。けれど、その数は五十万人を超えるのではないか、という調査結果がある(p99)


・ヤウームの行なうテロも、アメリカが仕掛ける戦争も、人を殺すという点においては同等だった。テロは無差別で、戦争は悪しか滅ぼさないというのなら、それは戦争に夢を持った人の戯言である(p169)


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【私の評価】★★☆☆☆(67点)


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