「リクルートという奇跡」藤原和博
2004/01/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
学生時代の私にとって、リクルートという会社は非常にアクレッシブな会社に見えていました。そして、最近リクルート出身で活躍している人が多いので注目していました。著者もダイエーホークスの高塚猛さんもリクルート出身です。
この本を読んでわかるリクルート成功の秘訣は、いい人を採って、実力主義で評価し、結果して社員がイキイキ(必死に)仕事をしていたことだと思います。そこでいい人を採る知恵なのですが、必ずお試し期間を設定しているのがポイントです。
人事採用であれば、リクルートのようにアルバイトを一定期間させた後に社員として採用すればよい。課長であれば、課長代理で様子を見てから課長にすればよいのです。普通の会社では、課長にしてしまい後で「しまった!」と思っても次の異動までは変更できないし、降格も難しいものです。いわんや、採用で「しまった!」と思ったら後の祭りです。会社存亡の危機ですね。
この本で私が共感した名言
・"プライド"をくすぐるというのが欲しい学生を採用するときの人事部のキーワード
・アルバイトをさせれば仕事のできる人間かどうか、その意欲と情熱は履歴書や面接での語りを越えてホンモノかどうかが確かめられる。
・皆、競争をしていい仕事をしようとしていた。飲んでも、お客さんの話になった。
・関西人の発想で商売を始め、関東人が企画などの体裁を整えて、それを関西風のローラー作戦で営業し圧倒的に参画社数を確保した上で、最後に、関東風の企画営業と編集文化の味付けでもって事業にする
・オーナーはヤンチャのいい面だけを見て、それを使うことができるが、組織ではヤンチャを飼うことは難しい。
・20人を超える役員会では、どんなに優秀な人が集まっていても、結局は衆愚政治に陥ってしまうからだ。
【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
第1章 アルバイトが動かす会社
第2章 無敵の営業
第3章 情報誌は市場である
第4章 リクルートビジネススクール
第5章 非合理を反面教師にした経営
第6章 通信自由化の罠
第7章 スキャンダル克服
第8章 ダイエーショック
第9章 リクルートマンシップにかけて
著者経歴
藤原 和博(ふじわら かずひろ)・・・1955年生まれ。リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。1996年に同社フェロー。2003年東京都で民間人初の公立中学校長となる。
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