人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「人生の教科書〈人間関係〉」藤原 和博

2008/10/29公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

人生の教科書〈人間関係〉 (ちくま文庫 (ふ29-6))


【私の評価】★★★★★(92点)


要約と感想レビュー

私は、藤原 和博さんの強みは、分かりやすく説明する技術だと思っています。そして笑いを誘うこともできる。また、説明の技術に加え、基本的に仕事力と人間力を持った人ですので、これは強力です。


この本では、藤原さんが普段、人間関係において気をつけているところがわかります。私の印象に残ったのは、一つは相手に質問すること。二つ目は、相手と協力し合うことです。質問するときに気を付けているのは、「相手がいちばん話したいこと」を想像するということだという。


・「問いかける」ことで感動が生まれる・・・では、どんな「問いかけ」をすれば相手は感動してくれるのでしょう。・・・「相手がいちばん話したいこと」を想像するということ(p24)


質問することは、コーチング的な技術や、傾聴のことを言っているのだと思います。これで相手に気分良く話してもらう。そして、その出会いをうまく利用するために、こちらから出来ることを提案していく。そこに相乗効果が生まれるのです。相手の求めていることを提供するということが、肝なのでしょう。


だから、まず、相手に関心を持つこと。そして相手と強みだけでなく、弱みでもつながること。三つめには、組み合わせる力が縁を倍加するということ。最後は、知恵を借りる姿勢を崩さないことが大事なのです。


人間関係の内容としては著者は一流であり、分かりやすい説明は超一流だと思いました。まさに、「人生の教科書」です。★5つとしました。


この本で私が共感した名言

・テレビは一日1時間まで、番組を選んで見せて下さい。これで1年間のテレビ視聴時間が約400時間となり、英数国理社5教科の年間総授業時間数と並びます。(p142)


自分の弱みを見せることもだいじ。ただ表面を取り繕うところからは人間関係は深まりません(p37)


・身近な体験を盛り込んでください。・・・失敗談から自己紹介できるようになると、あなた自身の印象は強くなります。・・・誰かにおもしろく物語れるような失敗談はありますか?(p92)


・官僚系の方々の中には、はじめからこちらの提案を自分への攻撃と受けとめるような輩もおられます。・・・相手の長所を利用しようという基本的な態度ができていない。学校関係者や教育委員会の人にも多いですね。(p100)


▼引用は、この本からです。
人生の教科書〈人間関係〉 (ちくま文庫 (ふ29-6))
藤原 和博
筑摩書房
売り上げランキング: 147


【私の評価】★★★★★(92点)


目次

1 世界中に「自分ネットワーク」を広げる方法
2 お金でもなく名誉でもなく
3 あなたが「忘れられない人」になるために
4 あなたが「リスペクトされる人」であるために
5 人間関係から生み出されるチカラとは?



著者経歴

藤原 和博(ふじわら かずひろ)・・・1955年生まれ。リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。1996年に同社フェロー。2003年東京都で民間人初の公立中学校長となる。


この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへblogrankings.png


無料メルマガ「1分間書評!【一日一冊:人生の智恵】」
まぐまぐ殿堂入り、発行部数44,000部
メルマガ登録ホームページ発行者の日記


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
44,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
>>バックナンバー
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。
<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本 , ,


コメントする


同じカテゴリーの書籍: