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「代表的日本人」内村鑑三

2003/12/25公開 更新
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「代表的日本人」内村鑑三


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

百年前に内村鑑三が、日本を紹介するために英文で西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人を紹介したものです。実は1年前の私だったら、これらの人がどのような人であるのか、説明できなかったと思います。本を読んでいませんでしたから。はずかしい。


二宮尊徳は、キュウリを植えればキュウリとは別のものが収穫できると思うなと言っています。つまり、人は自分の植えたものを収穫するのです。食べ過ぎれば太るし、お金を使いすぎれば貧乏になるのです。徹底した現実主義者です。


日本の悪いところは、お金儲けを悪いことのように考えるところですが、良いところはお金儲けにも道徳があると考えているところでしょう。明治の学校では、知識だけでなく、「道徳」を教えていたのです。


この本の内容、つまり、日本の賢人の智恵に感嘆しながら、百年たって生き方というものはあまり進歩していないと感じました。それだけ、五人の生きざまが素晴らしい。それぞれの人生を、別の本で確認していきたいと思います。


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この本で私が共感した名言

・天はあらゆる人を同一に愛する。ゆえに我も自分を愛するように人を愛さなくてはならない(西郷隆盛)


・まことに救済する秘訣は、彼らに与える金銭的援助をことごとく断ち切ることです。かような援助は、貧欲と怠け癖を引き起こし、しばしば人々の間に争いを起こすもとです。(二宮尊徳)


・大善は名声をもたらすが小善は徳をもたらす。(中江藤樹)


徳を持つことを望むなら、毎日善をしなければならない。一善をすると一悪が去る。日々善をなせば、日々悪は去る。(中江藤樹)


▼引用は下記の書籍からです。
「代表的日本人」内村鑑三


【私の評価】★★★★☆(85点)


目次

1 西郷隆盛―新日本の創設者
2 上杉鷹山―封建領主
3 二宮尊徳―農民聖者
4 中江藤樹―村の先生
5 日蓮上人―仏僧


著者経歴

内村 鑑三(うちむら かんぞう)・・・明治・大正期のキリスト教の代表的指導者、伝道者。1861年高崎藩士の子として江戸に生まれる。1877年札幌農学校に入学し、W・S・クラークの残した「イエスを信ずる者の契約」に署名。1878年受洗。1881年同校を卒業。1882年上京し、農商務省水産課に勤めたが、1884年渡米。1885年アマースト大学に入学。1887年同校を卒業し、一時ハートフォード神学校で学んだあと、1888年5月に帰国した。1891年、第一高等中学校での教育勅語「不敬事件」を引き起こして辞職。大阪の泰西学館、熊本の英学校、名古屋英和学校の教師となる。昭和5年3月28日に没した。


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