「後世への最大遺物 デンマルク国の話」内村 鑑三

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後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■内村 鑑三さんは、札幌農学校に学び、
 あのクラーク先生達の影響で、
 キリスト教に改宗しています。


 そしてアメリカ留学。


 帰国後は、教師、新聞記者、
 キリスト教伝道活動に従事。


 その内村さんが主張する
 「後世への最大遺物」とは・・・


 まず、「お金」です。


・後世へわれわれの遺すもののなかに
 まず第一に大切なものがある。
 なんであるかというと金です。(p19)


■しかし、
 金を稼ぐにはある種の
 能力が必要となります。


 だれもが金持ちになれるわけではない。


 では、道路や橋を作って残そうか


 しかし、
 お金を動かせる地位になければ、
 大事業はできません。


 では、本を書いて、思想を残そうか


 しかし、
 だれもが本を書けるわけではありません。


 結局、最後に残る
 だれでもが残せる最大遺物とは、

 「高尚なる生涯

 であると。


・それならば最大遺物とは何であるか。・・
 勇ましい高尚なる生涯であると思います。(p54)


■内村さんは、日露戦争反対、
 社会主義反対、アメリカの排日政策反対と、
 バランスの良い思想家であったことがわかります。


 札幌農学校で同期の新渡戸稲造さんと同じく
 米国留学などで、広い視野を
 持っていたのでしょう。


 あなたはどんな生涯を残すのでしょうか。


 内村さん、良い本を
 ありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「この世の中を、私が死ぬときは、
  私が生まれたときよりは少しなりとも
  よくして逝こうじゃないか」と。
 ハーシェルの伝記を読んでごらんなさい(p18)


・金を儲けることは己のために儲けるのではない、・・
 天地宇宙の正当なる法則にしたがって、
 富を国家のために使うのであるという実業の精神が
 われわれのなかに起らんことを私は願う(p25)


・金は後世への最大遺物の一つでございますけれども、
 遺しようが悪いとずいぶん害をなす。
 それゆえに金を溜める力を持った人ばかりでなく、
 金を使う力を持った人が出てこなければならない(p27)


・もしわれわれに思想がありますならば、
 もしわれわれがそれを直接に実行することができないならば、
 それを紙に写してこれを後世に遺しますことは
 大事業ではないかと思います(p44)
 

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内村 鑑三
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【私の評価】★★★☆☆(74点)



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