「成功の実現」中村天風

【私の評価】★★★★☆（88点）

要約と感想レビュー

　積極的な心、意思力が人間を作るというものが天風哲学です。

　天風関係の本ではその本質が私には伝わりにくいのですが、天風翁の講演テープから書き起こされた本書は天風翁の個人の力、迫力を伝えてくれます。

　日本経営合理化協会の合理化されない９８００円という値段分の価値は十分にあるでしょう。

　読書初心者としては、もっと安くして多くの人に読んでもらいたいと思います。

この本で私が共感した名言

・結局，心が人生を感じる感じ方でそのまま極楽にもなり，地獄にもなるわけだ。そこで，心に極楽を感じさせしめて生きようとするには，心のなかを掃除しなければだめなんです。

・寝際にお風呂に入ると同じ気持ちで，これから毎晩，眠りにつこうとする前に心のなかをお掃除する習慣をつけなさい。

・真剣に考えろ。人間の日々便利につかっている言葉ほど，実在意識の態度を決定する直接的な強烈な感化力をもっているものはないんだぜ。感化力というより，むしろ暗示力といおう。それを完全に応用して生きてみろ。それだけでも，どれだけ健康や運命のうえに大きな良い結果をもたらすかわからない。

・腹が立つこと，心配なこと，恐いこと，何かにつけて感情，感覚の刺激衝動を心に感じたら，すぐ肛門を締めちまう。そして，おなかに力を込めると同時に，肩を落としちまうんだ

・人間は心も体も生きるための道具。いちばん尊いのは霊魂というひとつの気体。これがあなた方の正体なの。


・想像力を応用して，心に念願する事柄をはっきり映像化することによって，絶えざる気持ちでぐんぐん燃やしていると，信念がひとりでに確固不抜なものになる

▼引用は下記の書籍からです。

【私の評価】★★★★☆（88点）

著者経歴

　中村 天風（なかむら　てんぷう）・・・1876年生まれ。本名，中村三郎。1904年，日露戦争の軍事探偵として満州で活躍。帰国後，当時死病であった肺結核を発病し，真理を求めて欧米の著名人を訪問する。帰路，ヨガの聖者から指導を受け，病を克服する。帰国後は，実業界で活躍するものの，1919年社会的地位，財産を放棄し，「心身統一法」という実践哲学についての講演活動を始める。

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