「ほんとうの心の力」中村 天風
2008/12/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
■天風哲学の真髄は,
心を良い状態に保つことです。
そして,それを実現するのは,
呼吸法であり,笑顔であり,
良い言葉です。
さらに,積極的なイメージと,
寝る前に心を整えることで
それらを補強します。
・「暑いなあ」といったなら,あとにもっと積極的なことをいったらよいではないか。「暑いなあ,余計元気が出るなあ」と。(p164)
■この本を読むと,現代の成功哲学,
幸せの研究,潜在意識の活用,
心理学などで説明されている内容は,
すべてこの天風哲学に含まれていることが
分かります。
やはり天風哲学はすごい。
天風氏が,地位と収入を捨てて
この天風哲学を広めようと決意した
気持ちが分かるような気がしました。
■本の評価としては,天風哲学入門編として
安くコンパクトにまとまっていましたので,
★4つとしました。
日本最初の成功哲学のポイントを
味わっていただきたいと思います。
この本で私が共感した名言
・人間の地獄をつくり、極楽をつくるのも心だ。心は、我々に悲劇と喜劇を感じさせる秘密の玉手箱だ(p17)
・悲しいことやつらいことがあったら、いつにも増して、笑ってごらん。悲しいこと、つらいことのほうから逃げていくから(p74)
・たとえ二分でも三分でも,そういうときは静かに,気が散らないように目をつぶりながら,自分の楽しめるような,喜ぶような想像の心を銀幕に描くということが必要なんだ。(p64)
・人間というものは男女の別なく,いかなる場合もその人生に生きる際,慌ててはいけないのである。(p228)
・同じ事業家でも,欲の固まりでやる者と,「この仕事で,世の中の人のために,本当に役立つものを提供しよう」という気持ちでやるのとでは,その結果が全然違うのである。(p250)
・幸福というものは、決して、現在の自分の環境が変わったとか、あるいは富の程度が変わったからということで感じるものではない。なぜかというと、幸福というものは客観断定にあらずして、主観の断定にあるからです(p184)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★☆(88点)
著者経歴
中村 天風(なかむら てんぷう)・・・1876年生まれ。本名,中村三郎。1904年,日露戦争の軍事探偵として満州で活躍。帰国後,当時死病であった肺結核を発病し,真理を求めて欧米の著名人を訪問する。帰路,ヨガの聖者から指導を受け,病を克服する。帰国後は,実業界で活躍するものの,1919年社会的地位,財産を放棄し,「心身統一法」という実践哲学についての講演活動を始める。
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