【書評】「天風先生座談」宇野千代
2004/07/22公開 更新

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【私の評価】★★★☆☆(73点)
要約と感想レビュー
潜在意識が大切
中村天風とは1876年生まれ。ある時は満州の人斬り天風、ある時はコロンビア大学の医学生、またある時はヨガの伝道者、そしてまたある時は銀行の頭取。最後には、道端で説法を始め、天風会を作り上げます。
日本で潜在意識の大切さについて、意識的に広めようとしたのは中村天風が先駆けではないかと思います。(間違っていれば教えてください)
だから、何をおいても、まず、第一番に、潜在意識、すなわち心の奥の、大掃除をやらなければいけないんだよ。(p104)
幸福は主観断定
心の持ち方の大切さ、口癖による潜在意識への刷り込み、感謝の大切さなど、その内容は全く古さを感じさせません。
例えば、幸福というものは、客観断定にあらずして、主観断定にあると断言しています。つまり、現在の自分の環境が変ったとか、富が変ったから幸福は変わらないというのです。
病にかかったといってからに、心まで病ませる必要はなかろう(p114)
病は心の持ち方
中村天風は、自ら死病(結核)にかかり、それを克服しました。病をコントロールしていたのは、実は、心の持ち方だったと悟ったのです。
中村天風を知らない方には入門書としてお奨めです。
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この本で私が共感した名言
・あなた方。朝、眼がさめるのは当たりまえだと思っているね。それが当たりまえでない証拠に、いつか時が来れば、どうしても眼のさめない朝が来る(p40)
・幸福というものは、決して、現在の自分の環境が変ったとか、あるいは富の程度が変ったからということで感じるものではない。なぜかというと、幸福というものは客観断定にあらずして、主観断定にあるからです(p148)
【私の評価】★★★☆☆(73点)
目次
天風先生座談
天風先生と私
著者経歴
中村 天風(なかむら てんぷう)・・・1876年生まれ。本名,中村三郎。1904年,日露戦争の軍事探偵として満州で活躍。帰国後,当時死病であった肺結核を発病し,真理を求めて欧米の著名人を訪問する。帰路,ヨガの聖者から指導を受け,病を克服する。帰国後は,実業界で活躍するものの,1919年社会的地位,財産を放棄し,「心身統一法」という実践哲学についての講演活動を始める。
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