「人生の短さについて」セネカ
2002/09/01公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(69点)
要約と感想レビュー
過去を忘れ、現在を無視し、未来を恐れる者にあるのは、きわめて短い、不安だらけの人生です(p132)
この文の意味することは、過去を知り、現在を重視し、未来を恐れなければ良いということでしょう。この本を読んでいると現代の本を読んでいるような錯覚に陥ります。ローマ時代から人間は心の面では進歩していないのかもしれません。
面白いのは、ローマ人も自分のために生きること、自分の人生を生きること、時間を大切にすることを意識していたということです。世界でもっとも豊かで巨大で強力な国家であったローマ人も、自分の人生の幸せについて悩んでいたのです。
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この本で私が共感した名言
・多くの者がこれといった目的もないままいつも新たな計画に飛び込んでいくのは、進むべき方向も知らず一貫性もないために、つねに不満を抱えて揺れ動いているからです・・・残りの部分は人生ではなく、単なる時間というわけです(p13)
・自分のお金を進んで分け与えようという者はどこにもいませんが、人生のほうは他人に、それも大勢にくれてやっている者ばかりです(p23)
・私が真っ先に指摘したいのは、もっぱら酒と肉欲に溺れている連中です。彼らほどの恥知らずは他におりません(p47)
【私の評価】★★☆☆☆(69点)
著者経歴
ルキウス・アンナエウス・セネカ・・・セネカは、二千年前の古代ローマ帝国を生きた思想家。ストア派の哲学者にして詩人・劇作家でありながら、政治の世界にもかかわって皇帝ネロの教育係を務め、最期はネロに自死を命じられた。
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