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「デフレに強い知的金銭生活」邱永漢

2002/07/26公開 更新
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「デフレに強い知的金銭生活」邱永漢


【私の評価】★★☆☆☆(68点)


要約と感想レビュー

お金を分散させる

バブルまではインフレで借金をした人が、インフレで借金を棒引きしてしまうような経済状態でした。ところがバブルが崩壊してみると、土地も株も値下がりし、銀行は金を貸さないし、中国からの安い商品が流入し、日本はひどいデフレとなってしまいました。


デフレの世の中はインフレと正反対です。金利も低いし倒産する会社も増えます。ではお金をどうするかというとやはり分散するしかない。グローバルの時代は、世界で分散させることを考えなくてはならないのでしょう。


金融機関に預けておけば安心と思っていた人も、銀行や保険会社にバタバタ倒産されてみると、自分の預金している銀行ははたして大丈夫だろうかと不安になってくる・・・お金を一つ所に集中することはやめて危険分散することになる・・・いまは土地、株、現金といった三分法のほかに、多国籍にまたがって投資を分散する方法もある(p153)

お金を使う訓練をする

日本は、つい貯金するのが当たり前ですが、著者は貯金をふやすことではなく、お金を減らす修行を積むことを推奨しています。つまり、私は働きながら遊び、稼ぎながら使うということです。


著者の目標は、死ぬまでに自分の全財産を少なくとも相続税の課税対象がなくなるまで、使い果たすことだという。お金は使わないと意味がない、ということだと理解しました。


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この本で私が共感した名言

・私は働きながら遊び、稼ぎながら使うのが人生だと思っている・・・死ぬまでに自分の全財産の大半を少なくとも課税対象になる分がなくなるまで、どうやって使い果たすかが残された新しい課題なのである(p64)


・毎月、使えるお金で百万円あれば、あとはいくらあっても皆同じです・・・クラウンやセドリックがベンツの600とかロールス・ロイスにかわるくらいのことで、道路を走るスピードも到着する時間も十分間とは違ったりはしない(p90)


▼引用は下記の書籍からです。
「デフレに強い知的金銭生活」邱永漢


【私の評価】★★☆☆☆(68点)


目次

お金の常識の変わる時がきた
面白くてやがて悲しいお金の狩人
経済観念があってもひどい目にあったわけ
資産家ほど金庫の中まで水びたし
家産は継げても家業は継げない
遺産の使い途は自分で決める
財産を減らすのもマネープランのうち
死ぬまでにかかる費用を試算してみる
高所恐怖症にかからない訓練をせよ
年をとらないと実感できない生き恥


著者経歴

邱 永漢(きゅう えいかん)・・・実業家。1924年生まれ。東京大学経済学部卒業。台湾より香港へ亡命し、直木賞受賞作家となる。その後、株の神様、お金の神様といわれながら、事業活動を行い、現在も年間120回飛行機に乗って、東京、台北、上海を飛び回る。著作は約400冊にのぼる。


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