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「幸せの神様に愛される生き方」白駒 妃登美

2017/12/01公開 更新
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幸せの神様に愛される生き方


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

 著者の白駒さんは、がんが転移したにもかかわらず、がんが消えてしまった!というのです。この奇跡がおきた原因は、自分の考え方にあったのではないかと著者は考えました。


 つまり、それまで著者は欧米の成功哲学に学び、勉強し、よい大学に入り、大企業に入社し、勝つために生きてきたのです。その自分が病気をきっかけに、勝ち負けではなく、すべてに感謝するようになったら、がんが消えたのではないか、ということです。


・私自身は、病気になったことをきっかけに、「今の自分に与えられた環境を100%受け入れて、そこでできていることを精一杯していこう」と、生き方・考え方をシフトしました(p49)


 それまでは、自分の目標を設定して、そのために努力する。つまり、すべての目的が自分、自分、自分、自分であったというのです。病気になってからは、今生きていること、周囲の人に感謝し、今の自分にできることをするようになりました。自分だけが受け取るのではなく、与えることを考えるようになったら、なにもかもが上手くいくようになったのです。


 日本には、昔は「報恩感謝」という言葉がありました。つまり、常に感謝の心を持って生きていたのです。おかげ様の心、感謝の心、恩に報いる心が日本人には合っているのでしょう。


・「今、ここ」に全力投球することで、そしてそれを積み重ねることで、天命によって運ばれていくというのが、日本人の生き方なのではないか、そう気がついたのです(p29)


 キャビンアテンダントだった白駒さんは、欧米の人たちの考え方をよく知っています。勝者こそが偉いという価値観です。しかし、勝ち負けだけに固執するのは、日本人にはあまりにも合わないのかもしれません。今は失われようとしている日本古来のよいところを再度評価していきたいと感じました。白駒さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・私は幼い頃から母に、「だって」や「でも」という言葉を言ってはいけないと教えられてきました。言いわけをするのは野暮なことだ、と。(p139)


・幼い頃、私はいつも祖母から、「お天道様が見ているよ」と言われ続けて大きくなりました(p216)


・私が感動するのは、測量の旅に出る際に、(伊能)忠敬が徳川幕府に宛てた手紙の内容です。「隠居の慰みとは申しながら、後世の参考ともなるべき地図を作りたい」(p114)


・明確な夢がなかったら、今を受け入れ縁を大切にして、ご縁をいただいた人たちに笑顔になってほしいと心から願い、そのためにできることを精一杯すればいいのです(p107)


・日野原先生を支えていたのは、医師としての使命感と、「受けて立つ」という気概だったのではないでしょうか。(p199)


・運をつかむには、自分の機嫌ぐらい自分でとれる人にならないとね・・祖母はいつもこんな言葉をかけてくれました(p3)


・「無敵」とは、決して勝ち続けるという意味ではありません。敵がいない、敵をつくらないのが、本当の「無敵」なんです(p181)


・一生涯のつきあいと覚悟を決めてつきあっている人と、もしかしたら、これが最後になるかもしれない。だから、もう二度と会えないという覚悟で、目の前の相手に心を尽くそう」おそらく、これが本当の「一期一会」の意味だと思います(p193)


・私は、真央ちゃんのお母さんが生前に残した言葉を思い出すのです。「フィギュア・スケートというのは、単に勝った、負けた、という競技ではない。氷の上で、いかにその人の生きざまを見せられたかだ」(p203)


・諸葛孔明に感動し涙するのは日本人だけなのだ・・欧米人にとって一番理解できないのが、諸葛孔明だそうです。なぜあれだけ豊かな才能を持ちながら、劉備玄徳という無能な男に仕えたのか・・あれだけの才能があれば、自分で天下を取ればいいのに、と(p210)


・君たちに必要なのは、「自分探し」ではなくて「お手本探し」だよ。自分というのは、「今、ここ」にしか存在しないのだから、旅に出たり、仕事や環境を変えたところで、自分が見つかるわけではないよ。それよりも、こうなりたいと思えるようなお手本を持てれば、目標とするその人が、人生の岐路に立たされた時に、あなたを導いてくれるよ(p209)


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【私の評価】★★★★☆(85点)


目次

1.人生に奇跡を起こす方法
2.そうだ、神社へ行こう!
3.今を受け入れて、精一杯生きてみよう
4.日本人が大事に伝えてきたこと
5.ご縁を大切に笑顔で生きる
6.バリの兄貴が教えてくれた大切なこと
7.日本人らしい"生き方"の輝き



著者経歴

 白駒 妃登美(しらこま ひとみ)・・・福沢諭吉に憧れ慶應義塾大学に進学。卒業後、日本航空に勤務し、1992年には宮澤喜一首相訪欧特別便に乗務。その後、企業の接遇研修講師、結婚コンサルタントとして活動中に、大病を患う。「今を受け入れ、この瞬間に最善を尽くし、天命に運ばれていく」という天命追求型の生き方にシフトする。生き方を変えたことで奇跡的に病状が快復。2012年に(株)ことほぎを設立。講演や著作活動を通じ、日本の歴史や文化の素晴らしさを国内外に向けて発信している。


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