「感動する!日本史」白駒 妃登美
2013/08/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
ガンを克服してから、日本の歴史の素晴らしさを歴史講演で伝えている白駒さんの一冊です。日本には語り継ぐべき素晴らしい先人が数多くいるのですね。
この本では、
吉田松陰
黒田官兵衛
上杉鷹山
御木本幸吉
岡野喜太郎
正岡子規
高杉晋作
山岡鉄舟
などが紹介されています。
・世の中には、身は生きていても、心は死んだのと同じという人がいる。反対に、身はほろびても、魂は生き続けている人もいる・・・死して不朽の見込あらばいつでも死ぬべし。生きて大業の見込あらばいつでも生くべし(吉田松陰)(p135)
やはり昔の立派な日本人は、命の捨て場所というものを考えていたように思います。自分の名が残るなら、自分の命が有効に使われるのなら、命を懸けて行動する人がいたのです。そうしたすべての蓄積が、現在の日本国を作っているといえるのでしょう。
・後に、西郷は、「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ、天下の偉業は成し遂げられない」と、鉄舟を大絶賛しています(p188)
世界三位のGDPも、1000兆円の国家財政赤字も、すべて私たちの生き方の結果です。これから私たちも感動するような歴史を作っていきたい!と思わせてくれる一冊でした。白駒さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・嵐は人々に災害をもたらすばかりとは限りません。時としては、その凄まじい猛威が逆に人々を目覚めさせ、暗い貧困の歴史から脱却する決意を促すこともあります。『<するが>80年のあゆみ』スルガ銀行の行史(p72)
・校則は、たった一言でした。その一言とは・・・"Be gentleman!"「紳士たれ」だったのです。クラーク博士が札幌に滞在したのは、わずか八カ月。・・・最後に学生たちに掛けた言葉。それが"Boys, be ambitious!" だったのです。(p240)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
第1章 いつでも最善を尽くして人々に苦境で折れない心を学ぶ
第2章 自らの役割を見定めた人々に目的を遂げる志を学ぶ
第3章 現状を大胆に受け容れた人々に執着の手放し方を学ぶ
第4章 時流に逆らわず生きた人々にしなやかな強さを学ぶ
第5章 次世代に想いを伝えた人々に危機を乗り越える希望を学ぶ
著者経歴
白駒 妃登美(しらこま ひとみ)・・・福沢諭吉に憧れ慶應義塾大学に進学。卒業後、日本航空に勤務し、1992年には宮澤喜一首相訪欧特別便に乗務。その後、企業の接遇研修講師、結婚コンサルタントとして活動中に、大病を患う。「今を受け入れ、この瞬間に最善を尽くし、天命に運ばれていく」という天命追求型の生き方にシフトする。生き方を変えたことで奇跡的に病状が快復。2012年に(株)ことほぎを設立。講演や著作活動を通じ、日本の歴史や文化の素晴らしさを国内外に向けて発信している。
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