「日本人の知らない日本がある こころに残る現代史」白駒 妃登美
2014/12/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
学生の頃、日本が嫌いだった著者は、国際線のキャビンアテンダントになって日本の歴史に興味を持ちました。歴史を学んでみると、いかに我々の先人が、日本のために頑張ってきたのかが、よくわかります。この平和で、豊かな、尊敬される立派な日本を作ってきたのは日本人なのです。
特攻隊で飛び立った若者の言葉で次のようなものがありました。
・後に続く生き残った青年が、戦争のない平和で、豊かな、世界から尊敬される、立派な、文化国家を再建してくれることを信じて、茂は、たくましく死んでいきます・・・親より先に死んで、親孝行できない事をお許し下さい・・遠き台湾の特攻基地より 茂(p190)
確かに勝てない戦いを選んでしまったのは、日本人です。国際的な仲間を作れず、孤立して石油調達に困窮したのも日本人です。その一方で、日清、日露戦争に勝ち、太平洋戦争に負けても経済的に立ち上がったのも日本なのです。結果してアジアから植民地がなくなったのも、日本の大きな功績でしょう。
・私は講演のときに、しばしば「もしも日露戦争で負けていたら、私の名前はナターシャだったかもしれません」と冗談を言います・・・(p16)
多くのエピソードを紹介していただき、日本人の良い面がよくわかりました。やはり日本人は真面目なのです。大津波が来ても、国債が暴落しても、日本は立ち上がるでしょう。それが日本人だからです。
白駒さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・日本が長年統治していたのは台湾と韓国です・・・欧米が植民地支配をしていた国のどこに先進国があるというのですか。日本が統治をしていた国や地域だけが、先進国になっているのですよ(インドネシアの大学教授)(p74)
・ウズベキスタンの母親たちは、愛する我が子にこんな言葉を贈るそうです。「日本人は戦いに敗れても、決して誇りを失うことなく、真面目に働いて立派な仕事をしたのよ。あなたも日本人のように生きなさい」(p129)
・自分が一日怠ければ、日本が一日遅れる(秋山真之)(p11)
・横川省三・・・シベリア東清鉄道の破壊・・彼は工作資金の残額をロシア赤十字社に寄付することを決めたのです(p26)
・柳川宗成(もとしげ)・・「我々日本軍はインドネシアの独立のためにやってきた。・・・あらゆる民族にとって、大切なことは<独立>なのです!(p69)
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【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
第1章 「日露戦争」それぞれの場所で咲く
第2章 「日本人の知らない日本人」日本人の美意識
第3章 「世界から見た日本人」感謝と報恩の歴史
第4章 「東京オリンピックと復興」1964年、そして未来
著者経歴
白駒 妃登美(しらこま ひとみ)・・・福沢諭吉に憧れ慶應義塾大学に進学。卒業後、日本航空に勤務し、1992年には宮澤喜一首相訪欧特別便に乗務。その後、企業の接遇研修講師、結婚コンサルタントとして活動中に、大病を患う。「今を受け入れ、この瞬間に最善を尽くし、天命に運ばれていく」という天命追求型の生き方にシフトする。生き方を変えたことで奇跡的に病状が快復。2012年に(株)ことほぎを設立。講演や著作活動を通じ、日本の歴史や文化の素晴らしさを国内外に向けて発信している。
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