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「無茶振りの技術」高城 幸司

2016/08/02公開 更新
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無茶振りの技術 (日経プレミアシリーズ)


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

 職場にいると、仕事を自分でやるのか、人にやってもらうのか、悩むときがあります。この本では元リクルート編集長が、仕事を人にやってもらうための振り方のコツを教えてくれます。


 仕事を人に振るということは、仕事を任せ、自分の負担を下げながら、人に成長の機会を与えるものです。ですから、役職が上がるにつれて、仕事を振ることが多くなっていきます。


・会社員としてキャリアアップをしていくには、自分1人でやる仕事のスキルを上げるより、むしろ「振る仕事」において、その仕切り役としてのスキルの向上を求められる(p14)


 とはいえ、仕事を振るにも作法があります。仕事を振る理由があること。内容、期限、自由度を明確にすること。やらされ感を減らすこと。要は、自分の仕事として自発的に仕事をしてもらうための根回し、環境整備が大事なのですね。


・相手から「どうして私なのですか?」「なぜこのタイミングで?」「なぜこの仕事なのですか?」といった疑問や質問が飛んでくることが考えられます(p129)


 組織で働く人には必要な本だと思いました。余り振りすぎるのも問題ですが、自分で抱えすぎるのも問題ですね。高城さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・仕事を振ることが、周りの人の成長を促したり、仕事の機会を提供することにつながる(p186)


・仕事を振らないと複数の仕事を掛け持ちすることになり、その数の多さゆえに全部の仕事が中途半端になってしまいます(p192)


・1 ひたすら自分で抱え込み、やり続ける・・3 まず預かって、誰かに振って完遂させる・・結果が出るのであれば、1でも、3でも、振る側にとっては、どちらでもいいはずだ(p47)


・彼(アインシュタイン)が、秘書よりタイピングがうまかったとしても、その仕事は秘書に頼まなければいけない(p84)


・「面倒な仕事を振って、やり方までがんじがらめ」が横行しているのが、相手が「やらされ感」を抱いてしまう大きな原因となっています(p116)


・振る(任せる)ときに、「自分のオリジナリティを出してもいいんだよ」と伝えることが大事です(p117)


・7種類の振り方の工夫や加工・・
 1 無茶振りの「前振り」をする
 2 できるだけ小出しにする
 3 自分から言い出したと思わせる
 4 ・・(p141)


・世の中の人はゴールに果実がないと頑張れません・・「この製品が発売されたら、きっと目立つでしょうね」・・仕事が終わったときに何が起きるかをできるだけ具体的に想像して、伝えてあげます(p164)


無茶振りの技術 (日経プレミアシリーズ)
無茶振りの技術 (日経プレミアシリーズ)
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高城 幸司
日本経済新聞出版社
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【私の評価】★★★★☆(83点)



著者経歴

 高城 幸司(たかぎ こうじ)・・・1964年生まれ。コンサルタント。株式会社セレブレイン代表取締役社長。同志社大学卒業後、リクルート入社。6年間連続トップセールス。日本初の独立/起業の情報誌「アントレ」の立ち上げに関わり、2000年事業部長、編集長。2005年リクルート社を退職。人事コンサルティング会社を始め3社の会社を経営。


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目次

まえがき 仕事は無茶振りで成立している
1章 社長だって仕事を振られている
2章 なぜ、あの人は仕事を抱え込むのか
3章 この「やらされ感」は、どこから来るのか
4章 あえて突然、振ってみる
5章 おいしそうな仕事に加工するための7か条
6章 「何かあったら連絡して」と言ってはいけない
7章 無茶振り上手になる意味

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