「なぜか、部下がついてこない上司の習慣」高城 幸司
2018/08/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
最近の若いものは・・・古い人から若者への苦言は、古代ローマから言われ続けています。この本では最近の競争しない草食系の若者への対応を学びます。最近の世の中では、何事も「はい、わかりました」と行動する体育会系の人が減っているようです。
例えば、「あいさつしろ」と何回注意してもやらない若い人がいたとしましょう。できないヤツだと諦めるのではなく、あいさつから得られる効果をわかりやすく伝え、できるまで伝え続けることが大事なのでしょう。
・職場の価値観の多様化・・・同僚との競争に対する嫌悪感、納得するまで動かない頑固さ(P206)
若い人は、相対評価より絶対評価を好むという。つまり、他人との比較より目標を達成したのかどうかを重視するらしい。ただし、会社の人事は相対評価となりますので、その点は事前に確認しておく必要があるのでしょう。
また、若い人が整合性のある言いわけを長々としゃべることもあるでしょう。若い人たちは理由を説明しようと思っているだけなのかもしれません。そういう場合は、「言っていることはよくわかった。ただ、大事なのは結果だから、ダメだった理由を分析することばかりに注目せずに、どうしたらいいのか解決案を考えよう」と穏やかに、結果を出すための手段を聞いてみるとよいという。
・個別に、具体的な数値目標を設定する・・・「1番を目指せ」とあおっても冷めている(p27)
若い人は冷めているというより合理的なのだと思います。仕事は目的と背景を聞く。定時になったら帰る。有給は完全取得。問題ないのではないでしょうか。高城さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「自分で考えろ」と言うと何もできない・・・「君ならどう思う?」と聞いてみる(p79)
・職場の電話が鳴ってもとろうとしない・・・携帯電話が当たり前で、電話を取り次いだ経験がない・・・会社にかかってくる電話の重要性を理解させなければなりません(P194)
成美堂出版
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
第1章 価値観が合わなくて非常識な部下たち
第2章 打たれ弱くて使えない部下たち
第3章 純粋に考えすぎて対処に困る部下たち
第4章 コミュニケーションのできない自分勝手な部下たち
第5章 指示されるまで何もしようとしない部下たち
著者経歴
高城 幸司(たかぎ こうじ)・・・1964年生まれ。1986年リクルート入社。情報通信関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。1996年新規事業を提案して『アントレ』創刊に関わる。2000年事業部長、『アントレ』編集長を経て2005年独立。セレブレイン代表取締役。
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