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「内定と実力のパラドックス」尾藤克之

2015/09/04公開 更新
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内定と実力のパラドックス


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

自分の意欲を相手に伝える

最近、大学生から「就職の面接ではどう答えたらいいのでしょうか」と聞かれることがあります。私は、「普通で大丈夫。悪い印象を与えなければ大丈夫だよ」と答えることにしています。そして同時に、この本を読んでみてはどうかと提案しています。


この本では、履歴書・エントリーシートは、丁寧に書くことが大切で、直筆が望ましい。プロフィールの写真もプロのカメラマンに撮影してもらうことなどのアドバイスが満載です。いかに、自分の意欲を相手に伝えるのかということです。


・就活、面接のときの服装には、個性が必要なのではなく『常識が必要』なのです(p160)


何度も面接のロールプレイをする

面接では、事前の準備が大事です。何度もロールプレイをするのです。自分をPRすることが目的ですから、『サークル活動』『アルバイト』『ボランティア活動』は言いぶりを準備しておく。さらに、それ以外に取り組んでいること、苦労したことなどがあれば、客観的な評価も織り交ぜながら説明できるようにしておく必要があります。


服装もスーツは同じものを2着購入して、シャツは3~4着用意して、面接が重なってもフレッシュな服を準備できるようにします。また、時計も国産の安いクオーツで十分で、ケータイでの時間の確認は避けたほうがよいようです。評価者が古い人であった場合、面接中にスマホを見ることで印象が悪くなることがあるからです。


・◎両親に対して、いままで育ててくれた感謝
 ◎家族全員が元気でいられることへの感謝・・などといった両親への感謝を持ち、素直に話せるようになりましょう・・また、つらかった経験を話すことも有効な手段のひとつです(p147)


失敗から多くのことを学ぶことができる

就職活動をしていると不合格となることが多く、通知が届くとショックを感じる人が多いようです。しかし、著者は、反省や失敗原因の検討は必要なことですが、「今回の失敗から、多くのことを学ぶことができる。この経験をバネにして頑張ろう。よい経験になった」と前向きに考えることが大事としています。


就職活動とは、何度も経験できるものではありませんので、こうした本がありがたいと思います。就職本について何冊か読みましたが、この本がよかったので、★4つとしました。
尾藤さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・学生の名刺に対して「社会人の真似をして遊び半分でつくっている」という印象を持っている採用担当者は少なくありません(p137)


・ビジネス社会で成功することと学歴に相関関係はない・・自分の出身大学を卑下しないこと(p44)


・「内定承諾後の辞退は法律的にだめですか」・・非常識な断り方をしたときは、腹に据えかねて出身大学の学生を今後採用しないなどのペナルティを課す可能性は否定できません(p174)


離職率が低い会社を探す・・離職原因のなかでも多いのは『職場のストレス』です(p176)


・大手就職サイトに掲載されている企業は、多くの学生が見ていることになります・・応募者が殺到し、倍率自体も高くなります・・なるべく多くの就活サイトを見るようにしてください(p180)


内定と実力のパラドックス
内定と実力のパラドックス
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尾藤克之
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【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

1 就活の心得
2 30秒でチャンスを掴め!
3 ソーシャル・スタイルで就活を制す
4 文章表現力が就活最大の武器になる
5 企業エントリーのテクニック
6 面接のテクニック
付録 優良企業を探すポイント



著者経歴

尾藤克之(びとう かつゆき)・・・東京都出身。マネージングディレクター。衆議院議員秘書、大手コンサルティング会社、IT系上場企業等の役員を経て現職。人間の内面にフォーカスしたEQメソッド導入に定評があり、リスクマネジメント協会「正会員認定資格HCRM」監修、インデックス「公式サイトEQ診断」監修、ツヴァイ「結婚EQ診断」監修など多方面で実績がある。社会貢献事業(アスカ王国)を運営。


就職活動関係書籍

「Web選考は「準備」が9割!」田中 亜矢子
「就活と採用のパラドックス」尾藤 克之
「手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙」喜多川 泰


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