「国家の自縛」佐藤 優

| このエントリーをはてなブックマークに追加
国家の自縛 (扶桑社文庫)
佐藤 優
扶桑社
売り上げランキング: 23039


【私の評価】★★★★☆(82点)


■田中真紀子、鈴木宗男とともに外務省から
 排除された佐藤 優さんの一冊です。


 産経新聞の記者との対話形式となっており、
 佐藤 優さんの考え方を知るには
 もってこいの一冊ではないでしょうか。


靖国問題・・・近代国民国家が成立してから、
 戦争に従事して国家のために生命を捧げた人々を
 顕彰することは、いかなる国家も例外なく
 行っていることですよね。・・・
 私の理解では、靖国神社は戦没者を慰霊するというよりも
 顕彰する場所なんですね。(p61)


■佐藤 優さんの印象は、
 頭がいい。
 論理的。


 でも、裏がありそう。
 敵にまわしたくない。
 という感じです。


 論理的な主張をされますが、
 実は、心の奥深いところに
 また別の論理があるような人に感じました。


・米国の国務省では親中派と親日派の綱引きが
 戦前から常にあるわけですよ。今も続いている。
 日米同盟が永遠に続くというのは日英同盟が
 永遠に続くというかつての幻想と一緒ですよ。(p230)


■対談だけに、ところどころに意趣返しもあり、
 楽しめると思います。


 佐藤さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ロシア人はしっかりしている・・・
 悪い奴と、うんと悪い奴と、とんでもない奴と、
 その三人の中で悪い奴を選ぶっていうのが選挙だと(p16)


・中国人というものができてくると、
 別の民族だということで、
 ウイグル人との軋轢が強まるんです。
 中国人は頭がいいですから、
 西側正面で大変なのはウイグルだ
 ということがわかっている。
 チベットがガタガタしないように
 インドと今手を握ってチベットに
 インドが手を突っ込まないようにする。(p57)


・ゴルバチョフ・ソ連大統領は、ウズベキスタンの
 中枢部から純粋なウズベク人を追放し、
 サマルカンド出身でタジク人の血が入った
 カリモフを据えることで
 共和国の活性化を図ろうとした。・・・
 タジク系大統領に対するウズベク系エリート部族の反発が
 ウズベキスタンの潜在的不安定要因に
 なっているんです(p154)


・理不尽なことをやったらそれは国際社会の中で
 受け入れられないから、そこは淡々と
 「いろいろとおっしゃられるんですけども、
 賠償の問題についてはすでにけりがついております。
 日韓基本条約に即した形で私たちやっておりますので、
 何かあります?」
 こういうふうに言えばいいと思うんですよね(p47)


・私は拘置所に行って別の「先生」がいることを
 知ったんです。拘置所の看守のことを「看守さん」
 と言ったら、これはどやしつけられる。
 「先生」と言わねばならないんですよ。(p12)


・外務省にとって都合の良くない産経新聞記者に関する
 ファイルだけたくさんつくって、
 北朝鮮のファイルはないと・・・
 今外務省の人間と公費でメシなんか食ったら大変ですよ。
 全部実名記載で領収書と一緒に永久保存になりますから・・・
 外国で遊ぶような国会議員は間抜けているんですよ(p188)


国家の自縛 (扶桑社文庫)
佐藤 優
扶桑社
売り上げランキング: 23039

【私の評価】★★★★☆(82点)



楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへblogrankings.png


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
50,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト



この続きは無料メールマガジン 「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』:1ヶ月30冊を超える情報をe-Mailで」でお読みいただけます。

無料メルマガ購読 スポンサードリンク
関連記事

>月別(2002年7月~)