「憑神(つきがみ)」浅田 次郎

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憑神 (新潮文庫)

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■下級武士が
 貧乏神、疫病神、死神に取りつかれるという
 コメディタッチの小説です。


 主人公は、貧乏神、疫病神は
 他人に鞍がえさせてなんとかしますが、
 死神だけは鞍がえできませんでした。


 自分には命をかけるべきことがあったし、
 他人を殺すことができなかったからです。


 コメディでも、出演者は極めてまじめで、
 人生とは・・・と考えさせてくれるところが
 浅田 次郎さんらしいところです。


  ・人間はいつしか死ぬ。
   だが、限りある命が虚しいのではない。
   限りある命ゆえに輝かしいのだ。(p294)


■江戸末期といえば、平和な時代です。


 平和なるがゆえに、
 何を心の糧として生きるのかという
 現代にも通じる悩みが見えるような気がしました。


 命をかけるというか、
 そうしたものがない人よりは、
 あった人のほうが幸せなのではないか、
 というのが
 浅田さんの言いたいことのようです。


 浅田 次郎さんらしい、笑えて、
 考えさせられる小説でしたので
 ★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・人には命があり、その命は親から授かるのである。
   そしておのれもわずかな命の間に子をもうけ、
   代々の苦労におのれの苦労を上乗せして、
   子らに申し送る。そうした営みが遥か太古から続いており、
   またこの先を遥かに続くのか・・・(p238)


憑神 (新潮文庫)
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浅田 次郎
新潮社
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おすすめ度の平均: 4.0
4 彦四郎の生き様
5 大衆小説の傑作
4 落語的にはじまり、後半シリアスな展開に
5 生きることは素晴らしい
4 勧善懲悪に人情を散りばめて、さあ泣いてください(笑

【私の評価】★★★☆☆(73点)



■著者紹介・・・浅田 次郎(あさだ じろう)

 1951年生まれ。
 95年「地下鉄(レトロ)に乗って」吉川英治文学新人賞、
 97年「鉄道屋(ぽっぽや)」直木賞、
 2000年「壬生義士伝」柴田錬三郎賞、
 2007年「お腹召しませ」司馬遼太郎賞、受賞。
 著書多数。


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