祥伝社 (2005/01)

中国の裏を知るには十分
中国大衆の民度を知る
中華思想の本質を知る(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)
●著者紹介・・・金文学
1962年、中国の洛陽で朝鮮族3世として生まれる。
大学卒業後、来日。大学院を経て、現在、大学講師。
日中韓3ヶ国語による執筆活動を展開している。
●カザフスタンに来て困るのは、嘘をつく人が多いということです。
契約を守らない、約束を連絡なしですっぽかす、あると言うが本当はない。
日本人から見ると信じられないことがおこります。
しかし、そうした人たちを見て、「カザフ人はどうしてこうなんだ」
と言うと通訳に怒られます。
通訳に言わせると、嘘をついているのは、この組織のこの人であって、
すべてのカザフ人が嘘つきではないでしょう、ということです。
●確かに通訳は優秀ですから、優秀なカザフ人が存在するのは確かでしょう。
しかし、約束を守らない人の比率が日本より高いのは確かなようです。
中国でも同じようなことがあるようですね。
・中国人は公的な場所で虚偽的な表現をすることを好み、それを
何度も繰り返すのが常だ。職場の会議から国会に当たる全国
人民代表会議の発言にいたるまで、まさしくすべてが嘘っぱち
だらけだ。(p230)
●同じように確かに中国人には泥棒が多いのでしょう。
公共心のない人が多いのでしょう。
では、それが悪いのかといえば、そうではなくそれが現実ですよ、
ということなのかもしれません。
・泥棒は中国のいたるところでお目にかかることができる。いまでも
田舎では、不幸にして幼い子どもが亡くなると、両親が「ああ、
なんてかわいそうなんだ。この世に生まれてから一度も泥棒を
しないで逝ってしまうなんて!」と泣き叫ぶ。(p141)
●だれでも、周囲の人が自分のことしか考えない環境にいれば、
そこで生き残るための対応をするはずです。
そこにお国柄というものが生まれるのでしょう。
・中国人の泥棒病、その表層を掘り下げてさらに深層を覗いて
みると、やはり自分のことしか頭にない「自私自利」の心性
が潜んでいる。(p236)
●やはり、実際に現場を見てみなくては分からないことがある
はずです。ますます中国を見たくなってきました。
★3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・有史以来、中国は、戦乱と殺掠と闘争が途絶えることはなかった。(p89)
・中国人には日本人のような「ワリカン」の習慣がない。財布の金が
底をついているときでも友だちがやってきたら、中国人は面子のため
値の張るレストランへ連れて行ってご馳走を奢る。(p185)
・中国人研修生たちはひそひそ声で「もっとゆっくりやろうぜ」と
囁きあった。会社の人が現れると一所懸命働くふりをするが、
いなくなるとずっと雑談ばかりしながら怠けていた。・・・
中国の農民や労働者たちの働き方がまさにこのような芝居その
ものだ。(p193)
「中国人民に告ぐ!」金文学、祥伝社(2005/1) ¥600
(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)
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