インバスケット試験対策用に「一瞬で正しい判断ができる インバスケット実践トレーニング」鳥原隆志
2020/09/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
要約と感想レビュー
仮想の職場で判断を行う
会社の昇格試験の二次試験がインバスケットだということで、手にした一冊です。インバスケットとは限られた時間の中で、仮想の職場でたくさんの判断を行うというビジネスゲームです。
未決の決済箱(バスケット)にたくさんの案件が入っています。あなたはどうしますか、ということです。この仮想の演習が、実際の仕事と同じような訓練となるのです。
先週も宇ノ気は同じ失敗をしており、あなたは厳しく指導したばかりです・・・あなたはどのように指導しますか?(p199)
自分の傾向を知る
インバスケットをやってわかるのは、正解を出すことが目的なのではなく、自分の傾向を知るということでしょう。私の場合は、直感的に判断する傾向にあり、リカバリーの想定が甘いという傾向がありました。
つまり、延期したとしても最悪の場合を想定して、リカバリー策を準備したほうが良いのです。つまり、正確な状況が把握できない場合には、いかにマイナスを縮小できるか考えることが有効なのです。
誰にでも判断の傾向はあるもので、その長所を生かしつつ、欠点は補うという考え方が必要なのでしょう。もちろん、相手の性格によっても対応は変わりますが、相手がどうでも変わらない点もありますので、標準的な考え方を学ぶのです。
案件処理内容も様々です。すべて自分で解決しようとする方、部下にすべてを丸投げする方、表面的な処理をして先送りにする傾向の方などです(p18)
自分の傾向を知る
実戦で鍛えるのがもっともよいと思いますが、こうしたワークで理論や基礎を学ぶことも貴重だと思いました。実戦では失敗は許されないか、傷を負うことになりますので、仮想体験で経験しておく価値はあると思うのです。
それでも実戦で、インバスケットのような判断ができるかどうかは別ものです。また相手によって結果が変わるので、そうした点も考えて判断すべきです。島原さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「自らの考えを表明する」という単純な行動ですが、時として自分の意見に自信がなかったり、無用な議論を避けたりして、あえて表明しないという方が多いのです(p139)
・プロセスの抜け漏れには次のような個人の特徴があります
・情報を十分集めずに判断をする
・とにかく判断を急ぐ
・対策を一つしか考えない(p29)
・「やりがいがあって楽で収入の良い仕事なんか本当にあるのか」・・・この問いをぜひ、あなた自身にしていただきたいのです(p214)
【私の評価】★★★★☆(86点)
目次
第1章―現場で成果を出すインバスケット入門
第2章―判断力を高めるインバスケット36問
第3章―1割の行動を変えれば成果も変わる
著者経歴
鳥原隆志(しまばら たかし)・・・1972年生まれ。株式会社インバスケット研究所 代表取締役。大手流通会社の昇進試験でインバスケットに出合い、株式会社インバスケット研究所を設立。日本のインバスケット・コンサルタント第一人者として活動中
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