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「決断力と行動力が覚醒するインバスケット集中講義」鳥原 隆志

2014/09/01公開 更新
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決断力と行動力が覚醒するインバスケット集中講義


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

 この本を読むだけで「リーダーのためのマネジメント研修」を受けたのと同じ体験ができます。研修内容はインバスケットではなく、インバスケット的思考を教えるというもの。


 インバスケット的思考とは、優先順位を決めて効率的に仕事を処理するということです。仕事には優先順位があるのです。


・「すべてをしなければならない」という発想から、「どれをするべきなのか」と判断する発想に切り替える挑戦をしてみてください(p53)


 普通に仕事をしていると、急ぎの仕事ばかり集中してしまう人もいるでしょう。これは急ぎなので当然です。例えばクレーム対応なら、クレーム処理が急ぎの仕事です。


 優秀なリーダーは急ぎの仕事を処理しながら、他にやるべきことがないか頭の中で考えています。例えば、連絡漏れの確認や再発防止のための訓練です。他の部署への連絡も大切でしょう。


再発防止行動が抜けている方は多いですね。原因究明にばかり気を取られて、抜けがちな行動です。あと、このケースでいえば、他の取引先への納品は大丈夫だったのか調べるという行動も再発防止行動に入りますね(p174)


 読むだけで研修を仮想体験できるこんな本もいいなと思いました。仕事とは皿回しのようなもので、あちらも大切だけど、こちらも大切。そうした訓練をするためには実地か、仮想体験しかないのです。仮想体験にこそインバスケットの価値があるのでしょう。


 島原さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言


・インバスケット・・・問題発見→仮説→情報収集→ 対策立案→調整→意思決定(p45)


・リーダーが取るべき生産性の考え方・・・効率化を図る・・・効率化で浮いた資源をどこに効果的に投資するか考える投資の効果を測定し、効率化を図る(p164)


・問題解決の一番大事なことは、本質的な問題を発見できるかということです(p85)


・戦略がころころ変わると困りますが、戦術は戦略目標を達成させるべきものですから、逆に柔軟に変える必要があります(p149)


・1 組織を作り、役割分担をする
 2 目標を明確にする
 3 計画を作る
 4 全員の力を活用する
 5 アウトプットの確認をする(p186)


・一人一人の細かい業務の内容まで管理はできません。だから、管理点を決めていたほうがいいですね・・・朝、昼、夕方くらいに、進捗を確認させたり、自分自身で目標を立てさせたりすれば、いいと思います(p230)


・リーダーはメンバーの一人一人の人生を背負っているといえます・・・自分に甘えが出ると、堕落に向かいます・・チーム全体が堕落の方向へ向かうのです(p250)


決断力と行動力が覚醒するインバスケット集中講義
決断力と行動力が覚醒するインバスケット集中講義
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鳥原 隆志
日本実業出版社
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【私の評価】★★★★☆(85点)



目次

1 優先順位をつける力
2 問題を発見する力
3 問題を分析する力
4 意思決定する力
5 生産性を上げる力
6 トラブルに対応する力
7 時間内にアウトプットを出す力
8 課題を解決する力
9 見えないものを見通す力
10組織を活用する力
11戦略的に考える力
12困難な課題を克服する力


著者経歴

 鳥原隆志(とりはら たかし)・・・株式会社インバスケット研究所代表取締役。インバスケット・コンサルタント。1972年生まれ。大手流通業にて精肉や家具、ワインなどさまざまな販売部門を経験し、スーパーバイザー(店舗指導員)として店舗指導や問題解決業務に従事する。昇進試験時にインバスケットに出合い、研究とトレーニングを開始する。その経験と問題解決スキルを活かし、株式会社インバスケット研究所を設立。


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