「人を動かす人柄力が3倍になるインバスケット思考」鳥原 隆志
2014/09/12公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
要約と感想レビュー
インバスケットとは、決まった時間内に受信トレイにたまった仕事、相談を処理していくという研修です。いわゆる業務処理・判断のシミュレーションゲームのようなものでしょうか。
この本では、インバスケットにより部下がついていきたくなるような上司を研究しています。「この人のためだったら」と思ってもらう魅力的な人間になるにはどうすればよいのでしょうか。
・仕事をするためには、まわりを巻き込む力が必要だと考えています。「この人のためだったら」と自発的に思わせる人間的な魅力がなければ、業務はうまく進まない(p19)
人徳のある人は、どんな発言をしてもうまくいきます。ところが人徳のない人は、どんな発言をしても否定的にとられてしまう。
たとえば、普通上司から叱られれば、部下の気分は良くないでしょう。しかし、松下幸之助に失神するほど叱られた人でも、叱られてありがたいと思うらしいのです。
・会議などで相手を討議で打ち負かすことなども、同様に相手を辱める行為です。「今、発言すれば、自分は相手より優位に立てる」という感触を得たときは、一瞬、快いかもしれませんが、これは相手の気持ちに立っていない証拠です(p111)
この本を読んでも、人徳の本質はわかりませんでした。しかし、小さいことの積み重ねが人徳を作ることはわかりました。そこは仕事を通じて、これからも鍛錬が必要なのでしょう。
島原さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「私の人徳の至らぬところ」・・・その行動や発言が否定的に取られたという自分の人柄のなさを悔やむ意味合いの言葉だと考えています(p45)
・あなたが知らない世界や価値観、情報に触れることになり、自分の人生観も大きく変化します。そして、その人生観がまた人柄力を作っていく・・以前よく付き合っていた友人と話が合わなくなったり、会う回数が減ったり・・(p49)
・講義をする際にはビデオカメラで自分を撮影し、講義終了後、内容をはじめ、プレゼンテーションの技術などをセルフチェックしています(p94)
・部下を持つようになると会議などを主催することが多くなりますが、冒頭で連絡・指示を伝えるときも、慌てずゆっくりと語りかけるように話して下さい(p212)
WAVE出版
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【私の評価】★★★★★(90点)
目次
第1章 人柄力とは何か(ビジネススキルだけでは足りない
ビジネスパーソンに不可欠な「人柄力」 ほか)
第2章 人柄力を身につけるメリット(失敗してもカバーしてくれる最高の保険
実力のある人が集まる ほか)
第3章 実践 人柄力インバスケット(「お祝いで値引きしますよ」―「そこまでしてくれるのか」と言わせる
「中身が少なくなっている」―常識ではなく「良識」を持っている ほか)
第4章 積み重ねが人柄力を高める(人柄力の第一歩は自分に意識を向けること
笑顔は人柄力のスイッチ ほか)
第5章 人柄力をさらに高めるには(人柄のブランド力を維持する
人柄力があるがゆえの注意点 ほか)
著者経歴
鳥原隆志(とりはら たかし)・・・株式会社インバスケット研究所代表取締役。インバスケット・コンサルタント。1972年生まれ。大手流通業にて精肉や家具、ワインなどさまざまな販売部門を経験し、スーパーバイザー(店舗指導員)として店舗指導や問題解決業務に従事する。昇進試験時にインバスケットに出合い、研究とトレーニングを開始する。その経験と問題解決スキルを活かし、株式会社インバスケット研究所を設立。
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