「仕事のスピードと質が同時に上がる33の習慣」鳥原 隆志
2017/10/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
インバスケット・ゲーム研修を提供している鳥原さんの一冊です。インバスケットとは、架空の人物になりきって 案件を処理していく研修です。バスケットの中に溜まっている仕事を処理していくことで判断力を鍛えるのです。
この本では、インバスケットに限らず鳥原さんが仕事で注意している点を教えてもらえます。特に優先順位の考え方、仕事を効率的に進める方法が中心となっていました。
・優先順位は、「その仕事をしなかったときの影響」を基準につけることが大切です(p59)
インバスケットでも、仕事でも大切なのは、優先順位です。その仕事をやるのか、やらないのか。その仕事を今やるのか、後でやるのか。その仕事を自分でやるのか、外の人に手伝ってもらうのか。そうした判断を短時間に下していくのです。
不思議なことに、仕事の優先順位を考えることのできない人もいます。しかし、これは管理職になるまでには、判断できるように訓練していくしかないのでしょう。
・「なぜ、その仕事をするのか?」と自問します・・「なんとなく」やっている仕事や行動がたくさんあります・・この「なんとなく」をすべて排除することが、仕事の質とスピードを上げる第1歩目なのです(p26)
標準的な仕事の習慣でした。こうした訓練や学習によって、だれでもどこでも標準的な仕事ができることが大切なのでしょう。
鳥原さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・テクニカルスキル・・仕事をしていくうえで必要な専門知識や技術・・ヒューマンスキル・・周りの関係者と良好な人間関係を保ち・・コンセプチュアルスキル・・問題を解決したり、判断したりする能力(p18)
・一般社員の人が磨くべきコンセプチュアルスキルとは、自分の仕事の優先順位づくりです(p20)
・視点を変える習慣・・「組織のリーダーとしての視点」「コンプライアンスの視点」「先を見通す視点」「全体から見た視点」(p56)
・インプットしたことは必ず当日アウトプットする・・相手の名前をいつもより2倍使って話をする・・雑誌などで知った最新の情報も、すぐに誰かに話したり・・(p86)
・毎日ブログを書く・・毎朝10分で書き上げるように習慣化されています・・将来の自分にメッセージを残すためです・・短時間で内容をまとめるトレーニング(p172)
・あえて書類や持ち物を入れる引き出しを1つにしている・・引き出しが少ないと、探し物がすぐに見つかります(p36)
・リマインダーメール・・予定の数時間前に設定すると、自動でメールを送り予定を教えてくれるのです(p177)
・「余裕」のつくり方・・空港に2時間ほど前に着くようにしています・・研修で海上に行くときも、1時間前には着いて、周囲と談笑してから始めます(p182)
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【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
序章 1万人の行動データ分析から解明! 「仕事が速くてデキる人」のメカニズム
1章 仕事を始める前の習慣
2章 仕事の進め方の習慣
3章 コミュニケーションの習慣
4章 時間管理の習慣
著者経歴
鳥原隆志(とりはら たかし)・・・株式会社インバスケット研究所代表取締役。インバスケット・コンサルタント。1972年生まれ。大手流通業にて精肉や家具、ワインなどさまざまな販売部門を経験し、スーパーバイザー(店舗指導員)として店舗指導や問題解決業務に従事する。昇進試験時にインバスケットに出合い、研究とトレーニングを開始する。その経験と問題解決スキルを活かし、株式会社インバスケット研究所を設立。